更新日: 2018.08.10 13:02
WTCR代表、ワイルドカード枠の再評価を検討。「ほかのカテゴリーで活躍するヒーローを見たい」
WTCR世界ツーリングカー・カップのプロモーターを務めるフランソワ・リベイロは、チャンピオンシップ2年目となる2019年シーズンに向け、他のトップレベル・カテゴリーに参戦しているドライバーたちがより多く参戦可能となるよう、ワイルドカード枠のシステムを再評価する意向だと語った。
2018年のWTCRは25台のグリッドが固定されているが、各イベントでは開催地の地元ドライバー向けに2台のワイルドカード枠が設定されており、広くエントリーを募っている。
シリーズ創設初年度の開幕戦を務めたモロッコでは、このシステムはスキップされていたものの、第2戦のハンガリーでは選手権の前身となるTCRインターナショナルや、今季は同ヨーロッパに参戦するアッティラ・タッシとダニエル・ナジーがエントリー。第3戦のドイツ・ニュルブルクリンクでは、DTMドイツ・ツーリングカー選手権王者のレネ・ラストがチームWRTのアウディRS3 LMSをドライブし、KCMGはTCRヨーロッパやドイツで活躍するスイス人、クリス・リチャーズを走らせた。
さらに第4戦オランダではベルンハルト・ファン・オラニエ公とマイケル・ヴェルハーゲンが、地元ヴァス・コーテン・レーシングからエントリーしたが、リベイロ代表は「我々としては、今後もどんなドライバー・プロフィールを持ったワイルドカード枠利用が続くのか、プロモーターとして前もって把握していく必要があるだろう」と語った。
「私が、もっとBTCC(イギリス・ツーリングカー選手権)のチャンピオンやオーストラリア出身のドライバーたちを見たいと思うのは、自然なことだと思わないか?」と、ファン視点でのワイルドカード枠運用を語るリベイロ。
「我々はワイルドカード枠に関して“地元ドライバーに資格を与える”としか明記しなかった。これだとイギリス人やオーストラリア人は、英国、豪州での開催がなければ事実上参戦不可能だということになる」