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海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.07.17 13:05
更新日: 2018.07.17 13:08

WTCR第6戦:計6台に最大ブースト圧違反の波乱。ホンダ陣営の抗議でレース結果は暫定扱いに

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海外レース他 | WTCR第6戦:計6台に最大ブースト圧違反の波乱。ホンダ陣営の抗議でレース結果は暫定扱いに

 WTCR世界ツーリングカー・カップは7月13~16日、スロバキアで第6ラウンドが行われ、レース1はペペ・オリオラ(セアト・クプラTCR)が優勝。レース2~3はガブリエル・タルキーニ(ヒュンダイi30 N TCR)、ノルベルト・ミケリス(ヒュンダイi30 N TCR)のヒュンダイ勢がトップチェッカーを受けた。なお、予選ではヒュンダイ勢とホンダ勢に最大ブースト圧違反の裁定が下っており、このうちホンダ勢は裁定に抗議したため、レース結果は暫定扱いとなっている。

 WTCC世界ツーリングカー選手権の後継として2018年に発足したWTCR。シリーズ第6戦は当初アルゼンチンでの開催が予定されていたが、同国の経済状況が悪化したことを受けて開催地が変更。中央ヨーロッパにあるスロバキアの首都、ブラチスラヴァ近郊のスロバキア・リンクで争われた。

 14日(土)のレース1に向けて、13日(金)夕方に行われた予選1回目では好調のタルキーニが最速タイムを記録。2番手にミケリス、3番手にイバン・ミューラー(ヒュンダイi30 N TCR)が入り、ヒュンダイがトップ3を独占する結果となった。

 しかし、この予選1回目終了後の車検で予選2~3番手に入ったミケリス、ミューラー、そして予選7番手のテッド・ビョーク(ヒュンダイi30 N TCR)の3台に最大ブースト圧違反が発覚し、予選タイムが抹消に。

 この結果、レース1の2番手グリッドはオーレリアン・コンテ(プジョー308 TCR)、3番手グリッドはオリオラがつけた。

 また、予選セッションではエステバン・グエリエリ(ホンダ・シビック・タイプR TCR)やトム・コロネル(ホンダ・シビック・タイプR TCR)など5名のドライバーがライバルのアタックを妨害した可能性があるとされ審議が行われたものの、こちらはペナルティなどは下されなかった。

■レース1はオリオラが逃げ切り今季初優勝

 セーフティカー導入により11周に延長されたレース1では、スタートでコンテがトップに浮上。2番手にオリオラ、3番手にジャン-カール・ベルネイ(アウディRS3 LMS)が続いていく。

 トップに浮上したコンテだったが思うようにペースを上げられず、2周目にはオリオラ、ベルネイに交わされて3番手にポジションダウン。その翌周にはタルキーニにもオーバーテイクを許してしまう。

 コンテを交わして首位に浮上した3周目にファステストタイムを記録する猛プッシュでギャップを広げにかかったが、5周目にフレデリック・バービッシュ(アウディRS3 LMS)が10コーナーでマシンを止めたためセーフティカーが導入。ギャップが一度リセットされる。

レース1を制したペペ・オリオラ(セアト・クプラTCR)
レース1を制したペペ・オリオラ(セアト・クプラTCR)

 車両回収作業を終えてレースは7周目に再開。オリオラはこのリスタート直前のバックストレートで隊列を乱すような挙動をしたとしてスチュワードから警告を受けたものの、ペナルティなどはなし。そのまま逃げ切って今季初優勝を飾った。

 2位はベルネイ、3位はタルキーニが続いている。


■ノックアウト予選はミケリスが制圧。ホンダは最大ブースト圧違反裁定に抗議


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