FIAヨーロピアンF3選手権は7月14~15日、オランダ・ザントフォールトで第4大会が行われ、レース1~2でラルフ・アーロン(プレマ・セオドール・レーシング)が、レース3でニキータ・トロイツキ(カーリン)が優勝した。また、佐藤万璃音(モトパーク)はレース3で表彰台目前の4位入賞を果たしている。
万璃音が4位入賞を果たしたレース3は15日(日)に開催。スタートではポールシッターのダニエル・ティクトゥム(モトパーク)がポジションを守り、2番手にトロイツキー、3番手に周冠宇(プレマ・セオドール・レーシング)が続いていく。
しかし、ティクトゥムにはジャンプスタートの裁定が下されドライブスルーペナルティが課されることに。ティクトゥムは直後に導入されたセーフティカーラン終了後にペナルティを消化したが、その翌周にトラブルかピットでマシンを降りている。
これでトロイツキーがレースをリードし、2番手に周、3番手ジェハン・ダルバラ(カーリン)が続く。7番手スタートだった万璃音は、この時点でポジションを3つ上げて4番手につけている。
そしてレース残り14分を切った頃、12~13コーナーでジュリアン・ハンゼス(メーコン)がコースアウト。グラベル先のガードレールに衝突してストップしたため、2度目のセーフティカーランとなった。
このハンゼスがコースオフしたグラベルは上り坂になっており、回収に向かった車両が途中のグラベルでスタックして、なかなかマシンのもとへたどり着けず。最終的にクラッシュしたマシンを引っ張り出す形での回収作業が行われることになり、レースは残り5分で赤旗終了となった。
これでトロイツキーが自身初のユーロF3優勝を達成。2位に周、3位にダルバラが入り、万璃音が自己ベストリザルト更新となる4位入賞を果たした。
2018年のFIAヨーロピアンF3選手権第5大会は7月27~28日、ベルギーのスパ・フランコルシャンで行われる。