今季からシリーズ内にTCRクラスが創設されたPWCピレリ・ワールドチャレンジの第5戦がユタ・モータースポーツキャンパスで開催され、アキュラワークスのリアルタイム・レーシング(RTR)最大のライバルとなっている、強豪ブライアン・ハータ・オートスポート(BHA)のマイケル・ルイス(ヒュンダイi30 N TCR)が、チームメイトを従え連日のワン・ツー・フィニッシュを飾った。
ポイントリーダーとしてユタの週末を迎えたRTRのライアン・エバースレー(FK8ホンダ・シビック・タイプR TCR)に対し、予選から速さをみせたヒュンダイ・カスタマーチームのBHA勢は、ルイスがただひとり1分58秒台を記録してのポールポジションを奪取。フロントロウにホンダのエバースレー、セカンドロウにBHAのマーク・ウィルキンス(ヒュンダイi30 N TCR)が並ぶ直接対決の構図となった。
そのままの勢いで迎えた同日土曜のレース1では、スタートからBHAが攻勢をみせ3番グリッドのウィルキンスがエバースレーをかわして早々にワン・ツー体制を構築。
レースを通じて2台のヒュンダイを追ったFK8シビックだったが、今季TCRカテゴリーで世界的に強さを披露するヒュンダイのペースについていくことができず、じりじりと離される展開となっていく。
その後方では、ムリーロ・モータースポーツのマット・ファスナハト(アウディRS3 LMS)が力強いレースをみせ、7番グリッドからエバースレーの後方4番手にまでポジションアップ。
その後も中団ではポジションを入れ替えてのバトルが多発したが、15分間、20周のレースでBHA勢の支配は変わらず、ルイスが2.6秒後方にチームメイトを引き連れての完勝。エバースレーは約16秒遅れの3位表彰台となった。