F1と合わせる形で夏休みに突入したFIA F2。8月24~26日に行われる第9戦ベルギーでシリーズ終盤戦に突入する。ここでポイントランキングを整理しておこう。
2018年シーズンのF2は全12戦24レースで構成されており、第9戦ベルギーを含め、残りは4戦8レースだ。
週末2レース制を採用しているF2は、土曜日に行われるレース1の勝者には25ポイント、レース2の勝者には15ポイントが与えられる。また、予選ポールポジションには4ポイント、レースを10位以内で終えたドライバーのなかで最速ラップを記録したドライバーには2ポイントが与えられる。
8戦16レースを終えた時点でのポイントリーダーは、メルセデス育成ドライバーのジョージ・ラッセル(ART)。第5戦~第7戦まで3戦連続ポールポジションを獲得し、4回のファステストラップをマーク、今季最多の4勝を上げ171ポイントを獲得している。
シーズン前、チャンピオン候補と目されていたマクラーレン育成ドライバーのランド・ノリス(カーリン)は12ポイント差の2番手。開幕戦以来勝利から遠ざかっているものの、コンスタントに入賞を重ね、ノーポイントレースはわずか2回、159ポイントを獲得した。
そんなルーキーふたりに食い下がるのはダムスのアレキサンダー・アルボンだ。2017年シーズンはARTでランキング10位と振るわなかったが、今季2勝を上げたほか、第2戦から第4戦まで連続ポールポジションを獲得しランキング3番手、F2参戦2年目で飛躍を果たしている。
2017年のシャルル・ルクレールの快進撃を彷彿とさせる走りをみせるラッセルが逃げ切るのか、ノリスが後半戦で巻き返すのか、参戦2年目のアルボンがルーキーふたりに対して格の違いを見せつけるのか、残り4戦8レースに注目が集まる。
一方ロシアンタイムの牧野任祐は、第6戦オーストリアレース2での6位入賞を含む5回入賞で16番手。アーデンの福住仁嶺第8戦ハンガリーレース2での6位入賞が最高位。6回の入賞を果たすもランキングは18番手と、日本人ふたりは苦戦を強いられた。
チームランキングでは、今季から復活を果たしノリスとセルジオ・セッテ・カマラを擁するカーリンがトップにつけている。一方、2017年のチャンピオンチームで、牧野任祐が所属するロシアンタイムは6番手と苦戦。福住仁嶺の所属するアーデンは9番手と低迷している。
■2018FIA F2ドライバーズランキング(第8戦終了時点)
Pos. | Driver | Team | Point |
---|---|---|---|
1 | G.ラッセル | ART | 171 |
2 | L.ノリス | カーリン | 159 |
3 | A.アルボン | ダムス | 141 |
4 | A.マルケロフ | ロシアンタイム | 114 |
5 | N.デ・フリース | プレマ・レーシング | 114 |
6 | A.フォコ | チャロウズ | 112 |
7 | S.セッテ・カマラ | カーリン | 106 |
8 | L.ギオット | カンポス | 79 |
9 | L.デルトラズ | チャロウズ | 62 |
10 | J.エイトケン | ART | 61 |
11 | R.メリ | MPモータースポーツ | 41 |
12 | M.ギュンター | アーデン | 39 |
13 | N.ラティフィ | ダムス | 34 |
14 | S.ゲラエル | プレマ・レーシング | 29 |
15 | A.マイニ | トライデント | 23 |
16 | 牧野任祐 | ロシアンタイム | 20 |
17 | R.ボシュング | MPモータースポーツ | 13 |
18 | 福住仁嶺 | アーデン | 11 |
19 | S.フェルッチ | トライデント | 7 |
20 | R.ニッサニー | カンポス | 0 |
21 | A.ロランディ | トライデント | 0 |
■2018FIA F2チームランキング(第8戦終了時点)
Pos. | Team | Point |
---|---|---|
1 | カーリン | 265 |
2 | ART | 232 |
3 | ダムス | 175 |
4 | チャロウズ | 174 |
5 | プレマ・レーシング | 143 |
6 | ロシアンタイム | 134 |
7 | カンポス | 79 |
8 | MPモータースポーツ | 54 |
9 | アーデン | 50 |
10 | トライデント | 30 |