イタリア・ミサノで開催されたDTMドイツツーリングカー選手権。前日に引き続きナイトレースで行われた第14戦は、ルーキーのジョエル・エリクソン(BMW M4 DTM)が初勝利を挙げた。ゲストドライバーのアレックス・ザナルディ(BMW M4 DTM)も5位に入る活躍を見せた。
ミサノ・ワールドサーキットでの2戦目。雨に見舞われた予選では、ロイック・デュバル(アウディRS5 DTM)がDTM32戦目で初のポールポジションを獲得。9戦連続続いていたメルセデス勢のポール獲得をストップさせた。
「こういうコンディションは好きだよ。昨日は僕の日ではなかったけど、今日はうまく感じている」と決勝へ意気込むデュバル。
2番手にエドアルド・モルタラ(メルセデスAMG C63 DTM)、3番手にダニエル・ジュンカデラ(メルセデスAMG C63 DTM)。前日のウイナー、ポール・ディ・レスタ(メルセデスAMG C63 DTM)は10番手に。
55分+1周で争う決勝レース。デュバルはスタートで出遅れ、モルタラとジュンカデラに先行される。さらに2コーナーでハーフスピンを喫し中団に飲み込まれるも、なんとか抜け出し3番手でオープニングラップを終える。
混乱に乗じて9番手スタートのティモ・グロック(BMW M4 DTM)は4番手にジャンプアップ。ディ・レスタも7番手とポジションを上げる。
降雨が波乱の展開をもたらす
各車早めにピットインを終えスリックタイヤに変更していく。上位陣ではグロックが3周目終わり、そして、ジュンカデラが6周目終わりにタイヤ交換を行う。ディバルとディ・レスタもその翌周にピットイン。
しかし、その直後セクター3辺りには大粒の雨が降り始める。コースオフするドライバーが続出し、スリックタイヤでは走行が厳しい状態に。
各車次々とタイヤ交換へと向かい、ここまでタイヤ交換をしていなかったトップのモルタラ、レネ・ラスト(アウディRS5 DTM)、ロビン・フラインス(アウディRS5 DTM)、ザナルディ(BMW M4 DTM)、そしてエリクソンの5台はここで大きなリードを手に入れることとなった。