2018年シーズンも残すは2戦となったBTCCイギリス・ツーリングカー選手権は、9月15~16日に第9戦シルバーストンが開催され、2018年からシリーズ復帰を果たしたモーターベース・パフォーマンスのサム・トルドフ(フォード・フォーカスRS)がレース1ポールから初優勝。BTCC新記録となる年間15人目の勝者となった。
F1とは異なりショート版のナショナル・レイアウトとなったシルバーストンの予選セッションは、開始早々からタイトル争いを繰り広げるコリン・ターキントン(BMW125i Mスポーツ)率いるウエスト・サリー・レーシング(WSR)の3台を抑え、フォード・フォーカスRSがペースセッターに。
最初の10分間でトルドフが58秒323をマークし首位に立つと、2番手にチームメイトのトム・チルトンが並びモーターベースがワン・ツー体制を築くが、WSRのリッキー・コラード(BMW125i Mスポーツ)が終了間際に0秒018差のセカンドベストを刻み、父ロブ・コラードに代わってBTCCデビューを果たして3戦目で初のフロントロウを獲得した。
迎えたレース1ではトップを争う2台が危なげなくスタートを決め、トルドフ、コラードが僅差で1コーナーへと進入していくも、経験と若さが出たか、オープニングラップのコプス・コーナーで2番手WSRのBMWはワイドランを喫し5番手に後退。これでトルドフの背後にはセカンドロウのチームメイト、チルトンが浮上し、WSRのアンドリュー・ジョーダン(BMW125i Mスポーツ)、ユーロテック・レーシング・ホンダのジャック・ゴフ(FK2ホンダ・シビック・タイプR)のオーダーへと変わることに。
続く2周目にはマゴッツの進入でハンディ・モータースポーツの大ベテラン、ロブ・オースティン(アルファロメオ・ジュリエッタ)がスピンし、10番手を走行中だったチーム・ダイナミクスのマット・ニール(FK8ホンダ・シビック・タイプR)が巻き添えとなりクラッシュ。これで3度のBTCC王者経験者のシビックは、このレース最初のリタイアとなってしまう。
その2周後、今度はブルックランズでバトルを演じていたBTCノーリンのクリス・スマイリー(FK2ホンダ・シビック・タイプR)とジョシュ・クック(ボクスホール・アストラBTCC/パワー・マックス・レーシング)がともにコースオフし、クックのアストラがグラベルにスタックしたことでセーフティカー(SC)が導入されることに。