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海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.09.30 00:13
更新日: 2018.09.30 01:28

FIA F2第11戦ロシア レース1:アルボンが2018年シーズン4勝目。牧野と福住は揃って入賞を果たす

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海外レース他 | FIA F2第11戦ロシア レース1:アルボンが2018年シーズン4勝目。牧野と福住は揃って入賞を果たす

 9月29日(土)、ロシアのソチ・オートドロームでFIA F2第11戦のレース1が開催され、ダムスのアレクサンダー・アルボンが優勝。牧野任祐(ロシアンタイム)は10位、福住仁嶺(アーデン)は9位だった。

 レース1の周回数は28周、気温22度、路面温度27度、レースはドライコンディションのなか行われた。ピレリはソフトタイヤとスーパーソフトタイヤを持ち込んでおり、レース中に両方のタイヤを使用する義務がある。

 ポールポジションはニック・デ・フリース(プレマ)。牧野は7番手、福住は17番手からのスタートとなった。

 フォーメーションラップでは、ショーン・ゲラエル(プレマ)がグリッド上からマシンを動かすことができず、そのままリタイアとなる。

 レースはポールのニック・デ・フリース(プレマ)が好スタートを決めホールショット。ポイントリーダーのジョージ・ラッセル(ART)は3番グリッドから2番手にポジションを上げる。

 一方ラッセルとタイトル争いを繰り広げるランド・ノリス(カーリン)はスタートを失敗し、集団に飲み込まれていく。1コーナーでアウト側にいたルカ・ギオット(カンポス)に接触。行き場を失ったギオットはさらにアウト側にいた牧野に接触してしまった。

 ギオットは左リヤサスペンションを破損しリタイア。牧野は幸いにもダメージはなく、17番手から追い上げることとなった。

 牧野のチームメイト、ロシア人ドライバーのアルテム・マルケロフ(ロシアンタイム)は19番手スタートから、2周目までに9番手に浮上する。マルケロフの勢いは止まらず、次々とマシンをパスしていき、6周目の2コーナーでは3番手に浮上してみせた。

 トップのデ・フリースと2番手アントニオ・フォコ(チャロウズ)がバトルを繰り広げるなか、そこにマルケロフが急接近。フォコがデ・フリースを交わすと、マルケロフがそれに続き、フォコ、マルケロフ、デ・フリースというトップ3のオーダーに。直後デ・フリースはピットに向かった。

 デ・フリースはピット作業の差で、同じ周にピットに入っていたアルボンの先行を許してしまう。

 5番手を走行していたノリスは6周目にピットインするも、ピットボックスを間違えてしまう。なんとか自チームのピットに滑り込みタイヤ交換を行うも、慌てたノリスは右フロントタイヤが装着されていないままマシンを発進。タイヤが脱落し、そのままリタイア、痛いノーポイントに終わった。

 上位勢がピットストップを行うなか、ステイアウトし5番手を走行していた福住は15周目、ジャック・エイトケン(ART)をパスし4番手に浮上すると、18周目にはこのレースからF2に昇格したニコ・カリ(MPモータースポーツ)をパスし3番手に浮上した。

 レース中盤、マルケロフは圧倒的なラップタイムを刻みながら走行。先にピットインしていたアルボンとの差を広げながら走行を重ねていく。

 そしてマルケロフは20周目にピットイン。しかしピットの準備がされておらず、タイヤ交換に手間取りタイムロス、12番手でコースに復帰した。

 マルケロフのピットインの間に2番手を走行していた福住は、22周目にアルボンに交わされ3番手に後退。26周目にはタイヤ交換を行い13番手でコースに復帰した。

 ソフトでスタートし、トップを走行していたフォコは23周目にピットイン。その間にアルボンがトップを奪取する。

 レース終盤、牧野を先頭とした4台による7番手争いが激しくなる。しかし27周目、マキシミリアン・ギュンター(アーデン)がマシンストップ。バーチャルセーフティカー(VSC)が導入された。

 VSC明け、牧野はリスタートでミス、一気にポジションを10番手まで落としそのままチェッカーを受けることとなった。

 アルボンが逃げ切り優勝。2位にラティフィがつけ、ダムスが1-2フィニッシュを飾る。3位はデ・フリース、ポイントリーダーのラッセルは4位でレースを終えている。

 一時2番手を走行していた福住は9位入賞を果たした。

 なお、8位フィニッシュのロベルト・メリ(カンポス)については、コース外を走行しアドバンテージを得たとして、レース後に審議が行われる。

 FIA F2第11戦ロシア、レース2は9月30日(日)17時20分から開催される。

■2018年FIA F2第11戦ロシア決勝レース1 リザルト

Pos. No. Driver Team Time/Gap
1 5 A.アルボン ダムス 54’12.383
2 6 N.ラティフィ ダムス 11.307
3 4 N.デ・フリース プレマ・レーシング 14.259
4 8 G.ラッセル ART 17.468
5 18 S.セッテ・カマラ カーリン 22.953
6 21 A.フォコ チャロウズ 34.899
7 17 A.ロランディ トライデント 39.133
8 12 福住仁嶺 アーデン 43.463
9 15 R.メリ カンポス 46.334
10 2 牧野任祐 ロシアンタイム 46.461
11 1 A.マルケロフ ロシアンタイム 53.455
12 20 L.デルトラズ チャロウズ 56.606
13 9 D.ボッコラッチ MPモータースポーツ 1’00.950
14 7 J.エイトケン ART 1’06.522
15 16 A.マイニ トライデント 1Lap
16 11 M.ギュンター アーデン DNF
10 N.カリ MPモータースポーツ DNF
19 L.ノリス カーリン DNF
14 L.ギオット カンポス DNF
3 S.ゲラエル プレマ・レーシング DNS

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