【動画】AIが人間の0.1秒差に迫る。ロボレース、人間＋AIのチーム対抗タイムアタック実施

　自動運転車によるレースの開催を目指しているロボレースは5月に行われたABBフォーミュラE選手権ベルリンE-Prixの会場で、AI（人工知能）とドライバーがチームを組んでのタイムアタックバトルを実施。その模様を公式YouTubeチャンネルで公開した。

　このタイムアタックバトルにはミュンヘン工科大学、ピサ大学が参加。ドライバーにはプロではなくアマチュアが参加し、ミュンヘン工科大にはファッションブランド『Acronym（アクロニウム）』のデザイナーを務めるエロルソン・ヒューが、ピサ大には人気YouTuber『AR12Gaming』として活動しているニック・アンドリューが加わった。

　勝負はロボレース用の開発車両『Devbot』を使って行われ、人間のアタックしたタイムとAIがアタックしたタイムの平均で争われた。またAIは練習走行で収集されたパートナーの走行データを学習してアタックに臨んでいる。

　結果はミュンヘン工科大＆ヒューの『チーム・アクロニウム』が勝利する形となったが、ヒューとAIのタイム差はわずか0.1秒。アマチュアドライバーのタイムとはいえ、AIが急速に進化していることを強調するような結果となった。

　動画は10分と長めで字幕などもないが、人間とAIがタッグを組んで戦うという新たな試みは一見の価値ありだ。

■Human + Machine: Racing with a AI teammate（タイムアタックは5分30秒ごろから）