DTMドイツツーリングカー選手権を運営するITR e.Vは10月12日、全9戦で構成される2019年開催スケジュールを発表した。新たにオランダのTTサーキット・アッセンとベルギーのゾルダー・サーキットがカレンダー入りを果たしたほか、女性ドライバー向けの新フォーミュラシリーズ『Wシリーズ』を併催する。
2019年のDTMはメルセデスAMGが活動を終了。新たにスイスのRモータースポーツがアストンマーチンを使って参戦し、アウディ、BMW、アストンマーチンの三つどもえバトルが展開される。
そんな2019年のDTMは、5月3~5日にホッケンハイムで開幕を迎える。同サーキットは最終戦の開催地も務めるほか、ドイツ国内ではノリスリンク、ラウジッツリンク、ニュルブルクリンクでもレースが行われる。
ドイツ国外の開催地としては、2018年もカレンダー入りしていたイタリアのミサノ、イギリスのブランズハッチで継続開催されるほか、上述したアッセンとゾルダーがカレンダー入りを果たした。
アッセンは2019年がDTM初開催。ゾルダーは1984年5月、当時“ドイツ・プロダクションカーチャンピオンシップ”の名称で行われていたDTMの初レースが開催された、“DTM誕生の地”とも呼べるサーキットだ。
シーズン開幕前の4月15~18日にはラウジッツリンクで公式テストが行われる予定で、ここでアウディ、BWM、アストンマーチンの3車種がそろい踏みすることになりそうだ。
「ドイツ国内の著名なサーキットとヨーロッパ圏で魅力的なサーキットをうまくミックスすることができた」と語るのは、ITR e.Vでマネージング・ディレクターを務めるアヒム・コストロン。
「2018年、我々は長いインターバルを経てイギリスとイタリアに戻ることができた。どちらもモータースポーツで長い歴史をもち、熱狂的なファンを抱える国だ」
「我々にとっては両国でしっかりとした足場を築き、ファンを生む地盤を築くことが重要なんだ。個人的にはオランダのアッセンでのDTMデビュー戦を楽しみにしている」
「オランダについては長年DTM開催を検討していた国で、2019年にようやく伝統あるTTサーキットで初開催できる運びとなった。また、DTMが生まれた場所とも言えるゾルダーが復活する点も魅力的だ」
また2019年の開催カレンダー発表にあわせて、ITR e.Vはサポートレースについても発表。先日発足がアナウンスされた女性ドライバーによるフォーミュラシリーズ『Wシリーズ』やFIAフォーミュラ3選手権の後継となる新フォーミュラ3シリーズ、ポルシェカレラカップ・ドイツなどが併催される。
なお、2019年に開催が予定されているスーパーGTとのジョイントイベントの日程や開催地などについては後日、改めてアナウンスするという。
■2019年DTM開催スケジュール(10月12日時点)
Round | Day | Circuit/Country |
---|---|---|
テスト | 4月15~18日 | ラウジッツリンク/ドイツ |
Rd.1 | 5月3~5日 | ホッケンハイム/ドイツ |
Rd.2 | 5月17~19日 | ゾルダー・サーキット/ベルギー |
Rd.3 | 6月7~9日 | ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ/イタリア |
Rd.4 | 7月5~7日 | ノリスリンク/ドイツ |
Rd.5 | 7月19~21日 | TTサーキット・アッセン/オランダ |
Rd.6 | 8月10~11日 | ブランズハッチ/イギリス |
Rd.7 | 8月23~25日 | ラウジッツリンク/ドイツ |
Rd.8 | 9月13~15日 | ニュルブルクリンク/ドイツ |
Rd.9 | 10月4~6日 | ホッケンハイム/ドイツ |