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海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.10.15 18:09
更新日: 2018.10.15 18:45

DTM第20戦:ラストが6連勝も、メルセデスのパフェットが13年ぶり2度目の戴冠

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海外レース他 | DTM第20戦:ラストが6連勝も、メルセデスのパフェットが13年ぶり2度目の戴冠

 DTMドイツツーリングカー選手権は10月14日、ホッケンハイムリンクでシリーズ最終戦が行われ、前戦まで5連勝を飾っているレネ・ラスト(アウディRS5 DTM)が連勝記録を“6”に伸ばした。また、そのラストとチャンピオンを争うゲイリー・パフェットは3位に入り、4ポイント差でラストの連覇を阻止。2005年以来、自身2度目のタイトルを決めている。

 13日の第19戦に続き“フィナーレ”の冠タイトルが掲げられたホッケンハイムで迎えた2018年シーズン最終戦。今季限りでDTMから撤退するメルセデスAMG勢にとって“ラストレース”となる今戦は土曜のレースと同様に、ラストとパフェット、そしてポール・ディ・レスタ(メルセデスAMG C63 DTM)の3名によるチャンピオンシップ争いに注目が集まった。

 この3名のなかでもっとも獲得点数の少ない226ポイントで最終レースに臨んだラストは2番手から好スタートを切ると、1コーナーまでにポールシッターのマルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)を交わしてトップに立った。

 一方、ラストに対して14点のリードを持つパフェットは3番手グリッドからスタートし、ますは順位をキープ。上位2台に離されることなくチャンスを伺っていく。

レネ・ラストが好スタートを切った第20戦ホッケンハイムのスタートシーン
レネ・ラストが好スタートを切った第20戦ホッケンハイムのスタートシーン
自身2度目の年間タイトルを獲得したゲイリー・パフェット(メルセデスAMG C63 DTM)
自身2度目の年間タイトルを獲得したゲイリー・パフェット(メルセデスAMG C63 DTM)

 上位3台が約4秒以内に入る膠着状態のなか、まずはじめに動いたのは2005年王者だった。

 パフェットは11周終わりにピットに戻ると、13周終わりにピットインしたラストを交わすことは叶わなかったが、17周目まで引っ張ったウィットマンの前に出ることに成功する。

 しかし、2014年と2016年に王座に輝いているBMWのエースも意地を見せ、22周目のヘアピンでパフェットをオーバーテイク。一度奪われた2番手の座を奪い返してみせる。この間に首位を行くラストは、後続とのギャップを広げ、最後まで危なげない走りで55分を走破。36周目のファイナルラップをまとめ、6戦連続となるトップチェッカーを花火とともに受けている。

 ポールスタートのウィットマンは2位でフィニッシュし、終盤はリスクを避けるためにクルージングに徹したパフェットが3位に入った。ラストが優勝の25ポイントを加算しチャンピオンポイントを251点としたのに対し、パフェットは15点を追加して255ポイントに。また11番手スタートのディ・レスタが決勝でも後方に沈んだことから、2005年王者パフェットの実に13年ぶりとなる2度目の戴冠が決定した。

 パフェットはレース後、DTM公式サイトのDTM.comに次のように語った。

「僕たちはこの場所にたどり着くために13年間、ずっと努力を続けてきた。今日という日は僕の人生の生にとって最高の一日だよ! まるでおとぎ話のようだ」

「レース終盤は(コクピットの中で)周回数をカウントダウンしていた。最終ラップの心境はそれもう格別だったよ」

 メルセデスのDTMラストイヤーにチャンピオンという最高の“プレゼント”を所属メーカーに贈ったパフェット。37歳の新王者は今後、ABBフォーミュラE選手権に活躍の場を移し、2度のDTMチャンピオンとしてメルセデスの前線部隊、HWAレースラボで次のレースキャリアをスタートさせる予定だ。

マルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)はポールポジションから2位でフィニッシュした
マルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)はポールポジションから2位でフィニッシュした
6戦連続トップチェッカーを受けたレネ・ラスト(アウディRS5 DTM)
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連覇は逃したが6連勝で歴史に名を残したレネ・ラスト
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