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海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.10.29 10:55
更新日: 2018.10.29 10:59

SCB:第10戦ロンドリーナ。ルーベンス・バリチェロ快勝で選手権3位に浮上

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海外レース他 | SCB:第10戦ロンドリーナ。ルーベンス・バリチェロ快勝で選手権3位に浮上

 南米ブラジルで最大の人気を誇り、同国出身の元F1ドライバーたちも数多く参戦するSCBストックカー・ブラジルの第10戦ロンドリーナが10月20~21日に開催され、F1最多出走記録保持者で2014年SCB王者でもあるルーベンス・バリチェロ(フルタイム・スポーツ)が今季2勝目を飾り、ランキング3位に浮上した。

 2018年シーズンも残り3戦となったSCBは、今季2度目となるアウトドローモ・インテルナシオナル・デ・アイルトン・セナのトラックが舞台。その予選で速さを見せたのはシリーズ最強チームのひとつであるシムド・シボレー・レーシング勢で、2016年チャンピオンのフェリペ・フラーガがポールポジションを獲得した。

 そのチームメイトであるマルコス・ゴメスをセカンドロウ3番手に追いやりシムド勢に割って入ったのが、高額賞金の今季第6戦ゴイアニア“ミリオン・レース”で勝利を飾っているバリチェロで、今季2勝目に向け虎視眈々の最前列を確保した。

 しかし32周で争われたレース1は、スタートからポールシッターがホールショットを決めると、3番手ゴメスがバリチェロをかわしてすぐさま2番手に浮上。これでシムド艦隊が元跳ね馬ドライバーからエースを護衛する盤石のフォーメーションを築いていく。

 その後方では4番グリッドにつけていた現チャンピオンで今季もポイントリーダーを行くダニエル・セラ(ユーロファーマRC)がふたつ順位を落とし、こちらも元F1ドライバーのリカルド・ゾンタ(シェルVパワー・レーシング)らにポジションを明け渡すことに。

 この上位勢の並びのまま進行したレースは、最初にして唯一のピットストップで波乱が起こり、すべての展開がひっくり返る事態となる。

 その発端となったのは首位を快走していたフラーガだ。タイヤ交換作業に手間取ると、右リヤホイールの脱着がうまくいかずに大きくタイムロス。続くゴメスも作業確認優先で安全マージンを取り作業時間が長引き、ともにコース復帰時にはフラーガが首位から10番手、ゴメスが2番手から5番手にまでドロップする展開となってしまう。

 これで首位を手にしたバリチェロは、背後にゾンタ、フリオ・カンポス(プラティ-ドナドッツィ・レーシング)、セラを従えてレースをコントロール。

 最終ラップでミスを犯したゾンタがカンポスにオーバーテイクされるアクションも起こりつつ、バリチェロは2.5秒のマージンをキープして悠々のトップチェッカー。

 5番手につけていたゴメスがセラに仕掛けに行くも、大きくロスを喫し最終的に8位。フラーガも望むポジションではなかったものの、最終的に10位でレース2のリバースポールを手にして逆襲を期す結果となった。

■バリチェロ「タイトル獲得の可能性を繋げられて本当によかった」

強豪シムドでエース格となる2016年王者フェリペ・フラーガがR1ポールを獲得
フロントロウ発進のルーベンス・バリチェロだが、後方のマルコス・ゴメスに先行を許す展開に
リカルド・ゾンタは最終周にかわされるも3位表彰台。選手権首位のダニエル・セラも4位と点数を稼いだ
今季からフル参戦のネルソン・ピケJr.(左)はR1周回遅れ、R2リタイヤと苦戦が続く


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