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海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.11.01 15:36
更新日: 2018.11.01 15:41

WTCR:2019年移籍市場は活況。ファーフス、ジロラミ復帰、ミューラーも現役続行へ

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海外レース他 | WTCR:2019年移籍市場は活況。ファーフス、ジロラミ復帰、ミューラーも現役続行へ

 来季2019年に2年目のシーズンを迎えるWTCR世界ツーリングカー・カップは、すでに高いレベルの競争が繰り広げられた初年度2018年以上のレベルに前進することが確実視され、BTCCイギリス・ツーリングカー選手権王者のコリン・ターキントンや元WTCC世界ツーリングカー選手権3連覇のアンディ・プリオールに加え、アウグスト・ファーフス、ネストール・ジロラミらの復帰参戦がささやかれるなど、現時点でも移籍市場が活況を呈している。

 マニュファクチャラーの公式なバックアップや、ファクトリープログラムでの活動が認められていないFIAカップ格式のWTCRだが、トップチームの来季ドライバーラインアップには”ワークスドライバー”級の面々がさらに増加することになりそうだ。

 イバン・ミューラー率いるYMR(イバン・ミューラー・レーシング)やBRCレーシング、ミュニッヒ・モータースポーツなどはまだ来季体制を公式にアナウンスしてはいないものの、これらトップチームは大きなシャッフルが見込まれており、今季1年限りでの現役復帰を果たしたミューラーはヒュンダイからのスイッチを匂わせると同時に「今も自分がドライビングやタイトル争いを楽しめていることに驚いた」と、来季の現役続行にも意欲を示している。

 2019年に向けては数名のドライバーがすでに去就を発表しており、2017年のWTCCチャンピオン、テッド・ビョークは“古巣”シアン・レーシングに復帰。ボルボの親会社である中国の吉利汽車(ジーリー)グループ傘下のブランドLynk&Coと、元ポールスターの開発部隊が新たに製作した新型モデル『Lynk&Co 03 TCR』での参戦をアナウンスしている。

 このLynk&Co Cyan RacingのWTCR参戦が2019年シリーズに最大の影響を及ぼすビッグウェーブとなり、ビョークを含めた3台体制の残る2台を、ミューラーとその甥であるヤン・エル ラシェールがドライブすることが濃厚と見られている。

 急造チームとして今季WTCRに参戦したYMRは、そのチームオペレーションや技術パートはシアン・レーシングの延長線上だったと考えられており、ほぼすべてのクルーやスタッフが元WTCCチームからの流れを汲んでいた。

 YMRが2018年に走らせたヒュンダイi30 N TCRは、年間を通じて唯一のスポンサーとなる“100-0-0-0”のロゴをボディサイドに掲げて戦ってきたが、この文字列が表しているのは印刷に用いられる4色表現“C・M・Y・K”に照らすと「100%のCyan(シアン)」となり、ミューラーがボルボ・ポールスターで開発ドライバー兼アドバイザー職を担当していた過去とも符合する。

「私はこれまで2年間にわたってポールスター・シアン・レーシングと仕事をしてきたが、その成功を引き継ぐべく未来に向けた話し合いもしているよ」と、まだ確定事項はないながらも関係性を認めたミューラー。

シアン・レーシングが開発した新型モデル『Lynk&Co 03 TCR』は3~4台体制に
“100-0-0-0″のロゴで戦ったYMRはシアン・レーシングに発展的移行か
イバン・ミューラーも、ついに待望の甥っ子、ヤン・エル ラシェールと同じチームで戦うことになりそうだ


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