VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーの2015年チャンピオンで、シリーズを代表するドライバーのひとりであるマーク・ウインターボトムが、13シーズンを過ごしたティックフォード・レーシングから2018年限りで離脱することを表明した。
2006年にフォード陣営の一員となり、2013年にはバサースト1000ウイナーにもなったウインターボトムは、2018年シーズンも残り2戦となった第15戦オークランド・スーパースプリントのパドックで、ともに通算38勝を記録したフォードからの離脱を発表。パドックに大きな衝撃をもたらした。
今季のバサースト1000を終えるまでは、ティックフォードとの契約続行が濃厚だと見られていた37歳のウインターボトムだが、ここへきて急転直下。チャーリー・シュワルコート率いるチーム18、プレストン・ハイア・レーシングへの移籍を決断し、2019年からはホールデン陣営で戦うこととなった。
この離脱に際し声明を発表したティックフォードは、その文面でもウインターボトムの愛称である“フロスティ”の呼称を用いて、チームの功労者に対し最大限の気持ちを込めた惜別の言葉を贈った。
「彼は2019年シーズンにティックフォードには残らないことを決めた。“フロスティ”は2006年以来、私たちの家族の一員でありともに夢のような13シーズンを過ごしてきた」
「バサースト1000を制覇し、130以上の表彰台を獲得し、2015年にはシリーズタイトルも手に入れた。ドライバーとチームのコンビネーションでここまで成功を収めた例は数えるほどしかないだろう」
「そのパートナーシップが今季限りで終わることを、とても悲しんでいる。しかし我々がともに成し遂げた成果は今後も輝きを失うことはないだろう。まだ我々の仕事は残っている。最終戦も、彼とともに最後の栄光を勝ち獲るために全力を尽くす」