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海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.11.07 18:21
更新日: 2018.11.07 18:23

豪州SC第15戦:レッドブルvsペンスキーの王座争い加熱。審議応酬や場外乱闘も

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海外レース他 | 豪州SC第15戦:レッドブルvsペンスキーの王座争い加熱。審議応酬や場外乱闘も

 2018年シーズンも残すは2戦となったVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーは、隣国ニュージーランドに上陸。タイトル争いを展開するレッドブル・レーシング・オーストラリア(RBRA)のSVGことシェーン-ヴァン・ギズバーゲン(ホールデン・コモドアZB)と、DJRチーム・ペンスキーのスコット・マクローリン(フォード・ファルコンFG-X)がそれぞれ勝利を飾るも、ペナルティ審議、抗議、パルクフェルメでの場外乱闘など、タイトル獲得に向けファンも巻き込む加熱ぶりを見せた。

 11月3~4日にプケコへ・パーク・レースウェイで開催されたオークランド・スーパースプリントは、予選でシェルVパワー・レーシングのマクローリンが今季定位置となったポールポジションを獲得。そのままチャンピオン争いのライバルとなる、2016年王者を抑えレース序盤をリードしていく。

 しかし8周目に入ったところでティックフォード・レーシングのリッチー・スタナウェイ(フォード・ファルコンFG-X)がマクローリンのチームメイトであるファビアン・クルサード(フォード・ファルコンFG-X)をプッシングし、ウォールにクラッシュさせるフォード陣営の同士討ちが発生し、これにリー・ホールズワース(ホールデン・コモドアZB)も巻き込まれたためセーフティカー(SC)が出動することに。

 各車が一斉にピットへと向かうなか、後方に沈んだ予選ポジションを考えた戦略で1周目にストップを済ませていたジェームス・コートニー(ホールデン・コモドアZB)がコースにとどまり首位に浮上。そのウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッドのマシン背後に、タイトルコンテンダーのマクローリン、SVGの2台が並ぶ隊列となった。

 再三コートニーに仕掛けたマクローリンだがトラック上でオーバーテイクすることは叶わず、そのままラップ数を消化すると、最後のピットストップで逆転したペンスキーのエースが先頭へ。さらにRBRAのトリプルエイト・レースエンジニアリングも迅速なピット作業でSVGを送り出すと、元王者は4秒あったリードをみるみるコース上で挽回し残り10周の時点で強引なパッシングを決めトップへと浮上する。

 しかし、この際のオーバーテイクでマシンをぶつけ合う攻防を見せたSVGに対し、レーススチュワードは5秒のタイムペナルティ加算を宣告。これで追い込まれたRBRAの地元ニュージーランド人は、残るラップを驚異的なペースで周回してマージンを稼ぎ出すと、2位マクローリンに5.5秒差をつけトップチェッカー。ペナルティ消化でわずか0.5秒差という薄氷のタイム差で勝利を飾ってみせた。

 しかしこれで波乱が終わるかに見えたレースは、RBRAの最後のピットストップで「ピットアウト時に後輪がホイールスピンしていた」との抗議が寄せられ、レースダイレクターがビデオ審議を行う事態に。

 スポーティングレギュレーションでは「クルーの安全性を守るため、ピットボックスを離れる際のホイールスピンは禁止」と記されているVASC条項の記述に従い、各アングルの映像から検証を行ったスーパーカー・オーガニゼーションは、「後輪着地時点からタイヤは一回転していない」と結論付け、翌日の日曜午前におとがめなしの裁定を下した。

■パルクフェルメで一触即発!?

予選では今季定位置となった感のあるDJRチーム・ペンスキー、スコット・マクローリンがポールを確保
レース序盤にフォード勢の同士討ちで早くもセーフティカーが導入されることに
R1最終ピットストップで「ホイールスピンでのリスタート」の疑惑が掛かったSVG
43周目にはまたしてもフォードのキャメロン・ウォーターズがニック・パーカットに絡む場面も


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