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投稿日: 2018.11.18 18:36
更新日: 2018.11.18 22:36

マカオFIA F3ワールドカップ:赤旗中断の荒れたレースを制しダニエル・ティクトゥムが連覇を飾る


海外レース他 | マカオFIA F3ワールドカップ:赤旗中断の荒れたレースを制しダニエル・ティクトゥムが連覇を飾る

 第65回マカオグランプリは11月18日、現地時間15時30分からFIA F3ワールドカップの決勝レースが行われ、途中大クラッシュにより赤旗中断となる波乱のレースのなか、ポールポジションからスタートしたダニエル・ティクトゥム(モトパーク・アカデミー)が優勝を飾った。

 いよいよ第65回マカオグランプリのレースウイークもメインレースとなる、FIA F3ワールドカップの決勝レースのときを迎えた。15時30分からのフォーメーションラップを経て迎えたスタートでは、ポールポジションのダニエル・ティクトゥム(モトパーク・アカデミー)が好スタートを切るも、2番手スタートのジョエル・エリクソン(モトパーク・アカデミー)が並びかけ、さらにサッシャ・フェネストラズ(カーリン)がエリクソンに並ぶ。

 そんななか、1周目のリスボア・ベンドでは、アレックス・パロウ(B-MAXレーシングチーム)がアウト側にクラッシュ。5台がこれに衝突し、さらにその先では佐藤万璃音(モトパーク・アカデミー)もクラッシュしてしまった。また、このアクシデントはなんとか避けたものの、笹原右京(スリーボンド・レーシング)もピットに戻っている。

 これでセーフティカーが導入されるが、この時点の順位はティクトゥム、フェネストラズ、エリクソンというオーダー。ジェイク・ヒューズ(ハイテックGP)、ミック・シューマッハー(SJMセオドール・レーシング・バイ・プレマ)と続いた。

 日本勢では、オープニングラップを終えた時点で関口雄飛(B-MAXレーシングチーム)が13番手。坪井翔(トムス)が14番手で前を追っていく展開となった。

 3周目にリスタートを迎えるが、リスタート後のリスボアでユアン・ダルバラ(カーリン)のマシンに、ソフィア・フローシュ(ファン・アメルスフールト)が乗り上げるようにしてクラッシュ。女性ドライバーであるフローシュのマシンがフェンスを突き破ってコース外に出て、カメラマン台にクラッシュする大きなアクシデントが起きる。そのため、レースは赤旗中断となり、この事故により出た5名の負傷者の搬送と、フェンスの修復のため長い時間を費やすことになった。

 レースは現地時間16時53分に再開され、残り10周からセーフティカースタートとなった。一度赤旗中断前の順位に戻されてのリスタートとなったが、残り9周からレースが再開されると、リスボアでエリクソンが2番手を奪回。ただ9周目、エナーム・アーメド(ハイテックGP)のマシンがクラッシュしてしまったため、フルコースイエロー(FCY)導入となった。

 12周目にFCYが解除されるが、このタイミングで、レース開催可能な残り時間が迫っており、時間レースとなっていく。そんななか、トップのティクトゥムは15周を走りきり、1.208秒差でエリクソンを振り切りマカオグランプリ連覇を果たした。連覇を飾ったドライバーは、2009〜10年のエドアルド・モルタラ、2014〜15年のフェリックス・ローゼンクビスト以来となる。

 2位はエリクソン、3位はフェネストラズ、4位はヒューズ、5位はミック・シューマッハーと、上位陣はレース後半以降大きな順位の変動はなし。日本勢では、宮田莉朋(トムス)が14位。関口は15位でチェッカーを受けた。大湯都史樹(戸田レーシング)が17位、片山義章(カーリン)が18位、阪口晴南(戸田レーシング)が19位、DRAGON(B-MAXレーシングチーム)は20位で完走を果たした。

第65回マカオグランプリ FIA F3ワールドカップの決勝レーススタートシーン。この後大きなクラッシュがあった
マカオGPの決勝レースをリードするダニエル・ティクトゥム
第65回マカオグランプリのFIA F3ワールドカップ 表彰台


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