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海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.12.11 16:30
更新日: 2022.08.05 18:19

SCB最終戦:リカルド・ゾンタがポール・トゥ・ウインも、王者セラが連覇達成

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海外レース他 | SCB最終戦:リカルド・ゾンタがポール・トゥ・ウインも、王者セラが連覇達成

 12月8~9日にブラジル・サンパウロに位置する伝統のF1トラック、インテルラゴスで開催されたSCBストックカー・ブラジル最終戦は、元F1ドライバーのリカルド・ゾンタ(シェルVパワー・レーシング)がポール・トゥ・ウインで今季2勝目を飾って有終の美を飾った。また、注目のチャンピオン争いは、4位に入った王者ダニエル・セラ(ユーロファーマRC)が2017年に続くシリーズ連覇を果たしている。

 通常の2ヒート制ではなく、王者決定戦に相応しい“Hero Super Final”として25周の1発勝負で争われた最終戦は、レースウイークに入ってからファン投票のSNSで上位6名に贈られるオーバーテイクボタン使用権『FAN PUSH』の投票でも、タイトルを争うセラとフェリペ・フラーガ(シムド・シボレー・レーシング)の2名がダントツの得票数を記録。

 その他、女性ドライバーのビア・フィゲレイド(イピランガ・レーシング)や、元フォーミュラE王者でSCBルーキーイヤーを戦うルーカス・ディ・グラッシ(HEROモータースポーツ)、その僚友ブルーノ・バプティスタ(HEROモータースポーツ)らに”FAN PUSH”の権利が与えられた。

 土曜に行われた予選では、タイトル防衛に向け意気揚々の王者セラが順当にQ3まで進出し3番手グリッドを確保したのとは対照的に、強豪シムドのライバル、フラーガはまさかのQ1敗退。18番手からの巻き返しを強いられることとなり、ランキング2位で追う立場としては、この時点から逆転タイトル獲得に向け非常に苦しい展開となることが予想された。

 この予選でポールシッターとなったゾンタを先頭に、日曜午前にシグナル・ブラックアウトとなったレースは、スタートでホールショットを決めたシェルVパワー・レーシングのマシンに対し、セカンドロウ発進の王者セラがひとつポジションダウンの4番手で1コーナーへと進入していく。

 一方、18番手から出たタイトル候補のフラーガは前方で2台がスピンオフしたことにも助けられ、序盤からジリジリ順位回復の念走を見せる。

 先頭を走るゾンタも、2番手のフリオ・カンポス(プラティ-ドナドッツィ・レーシング)を筆頭にカカ・ブエノ(シムド・シボレー・レーシング)、ガブリエル・カサグランデ(ヴォーゲル・モータースポーツ)らと首位を入れ替えながらの攻防戦を展開する。軽い接触を繰り返しながらのバトルを続ける先頭集団だが、5度のチャンピオン経験を持つ”帝王”ブエノが左リヤフェンダーを破損し、これがタイヤに干渉するアクシデントで最初の離脱者に。

 これにより一時5番手まで後退していたセラは4番手に返り咲き、仮にフラーガが勝利を挙げたとしてもタイトル獲得が保証されるポジションでレースを進める優位な立場となった。

 しかし10周目のピットウインドウから雲行きは急激に変わり始め、先頭集団のカンポスやセラが続々とピットに向かったのに対し、ゾンタやシムド勢はアンダーカットを狙ってストップを引っ張る戦略を採用。

■ファイナルラップで王者争う2台がサイド・バイ・サイドの大接戦に

王者決定戦”Hero Super Final”でも、レース前夜には市街地ナイトパレードを実施
王者候補のフェリペ・フラーガ(左)、ダニエル・セラ(左から2人目)が圧倒的多数で”FAN PUSH”を獲得
最終戦で今季初のポールシッターとなったリカルド・ゾンタがホールショット

18番グリッドから粘りの挽回を見せたフェリペ・フラーガは、終盤ついに直接対決を演じることに


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