VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーで5年間のワークス活動を終了し、来2019年からカスタマー・スペック車両での参戦が予定されているニッサン・アルティマが、来るべきシーズンに向けて新型エアロパッケージのホモロゲーション承認を取得した。
スーパーカーの技術部門が主催した公式テストに参加し、ニューカマーとなる『フォード・マスタング・スーパーカー』とともに9日間の“スーパーカー・コントロールド・エアロダイナミック・テスト(VCAT)”に臨んだアルティマは、新型マスタングとともに2019年型ボディ形状とエアロパッケージの認可を取得することとなった。
ファクトリープログラムの活動を担ったケリー・レーシングが走らせた19年型モデルは、2015年以来の空力承認申請となる新型ガーニーフラップの追加が主なメニューとなった。
「我々はこのテストの結果と性能向上分に関して、非常に満足している」と語るのは、ケリー・レーシング代表であり2017年シーズンまで自らもアルティマのステアリングを握って戦ったトッド・ケリー。
「この承認テストにより、2019年に参戦予定の3モデル(フォード・マスタング、ホールデン・コモドアZB)の空力性能は非常に近しい数値に収まることとなった。それこそが我々の望むところであり、VCATの最大の意義でもある」
「アルティマはガーニーフラップにわずかな形状変更を施し、さらに低い位置まで下げられるよう微調整を加えた。その結果、ニッサン・モータースポーツにとって非常にポジティブな結果を得ることができた。個人的には、それこそがこのカテゴリーにとっても有益に働くと考えている」
スーパーカー・シリーズの新たなモータースポーツ部門長を務めるエイドリアン・バージェスは、今回のテストで新たに承認された3モデルの結果に満足していると認めつつも、そのテスト内容と詳細については明らかにしなかった。