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海外レース他 ニュース

投稿日: 2019.01.11 17:55
更新日: 2019.01.11 18:29

2019年NASCAR参戦のトヨタ・スープラが東京オートサロンで国内初登場。公式タイヤサプライヤー、グッドイヤーブースにて

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海外レース他 | 2019年NASCAR参戦のトヨタ・スープラが東京オートサロンで国内初登場。公式タイヤサプライヤー、グッドイヤーブースにて

 1月11日に幕張メッセで開幕した東京オートサロン2019で、グッドイヤーが日本初公開となるNASCAR仕様のトヨタ・スープラを展示。初日午前に行われた発表会では、2018年シーズン、ASCARのCamping World Truckシリーズでチャンピオンを獲得したHattori Racing Enterprises(HRE)のチームオーナー、服部茂章代表が登場してNASCARやその足元を支えるグッドイヤータイヤについて語った。

 グッドイヤーはなんと、65年にわたり、全米ナンバー1モータースポーツであるNASCARのオフィシャルタイヤサプライヤーを務めている。今回東京オートサロンのブースでは、その世界観を再現したものとなった。

 その中でも、なんといっても注目は、2019年シーズンNASCAR Xfinityシリーズに参戦するトヨタ・スープラの国内初展示だ。カラーリングはTRD仕様ベースのグッドイヤーオリジナルとなっている。

トヨタ・スープラ
トヨタ・スープラ
トヨタ・スープラの正面ショット
トヨタ・スープラの正面ショット
トヨタ・スープラのコックピット
トヨタ・スープラのコックピット

 同時に、2018年シーズンにNASCARのCamping World Truckシリーズでチャンピオンを獲得したHREのマシン、トヨタ・タンドラも展示されている。こちらはシリーズチャンピオン獲得時のアイシングブルーのカラーリングだ。

トヨタ・タンドラ
トヨタ・タンドラ
トヨタ・タンドラのコックピット
トヨタ・タンドラのコックピット

 Hattori Racing Enterprises(HRE)は国内外で活躍した元レーシングドライバー服部茂章が2008年にアメリカで立ち上げたレースチームで、2018年シーズンにNASCARのCamping World Truckシリーズで獲得したタイトルは、日本人オーナーのレーシングチームとしては史上初の快挙となる。

 HREは2018年シーズン、オフィシャルタイヤサプライヤーであるグッドイヤーのEAGLEを履き、NASCAR Camping World Truckシリーズに参戦。開幕戦から2戦目で初優勝を果たすとプレーオフ進出権を獲得。プレーオフはシリーズチャンピオンを争うステージで、このプレーオフ最終戦のマイアミで優勝を飾ると、Camping World Truckシリーズ参戦2年目にしてチャンピオンに輝いた。

NASCARのCamping World Truckシリーズチャンピオンマシンのトヨタ・タンドラと服部チームオーナ-
NASCARのCamping World Truckシリーズチャンピオンマシンのトヨタ・タンドラと服部チームオーナ-

 11日10時から行われた発表会では、まず日本グッドイヤーの金原雄次郎代表取締役社長が登場。2018年の販売状況、2019年に向けた方針について言及するとともに、2019年の新商品『EAGLE F1 ASYMMETRIC3 SUV』が発表された。

『EAGLE F1 ASYMMETRIC3 SUV』はEAGLEシリーズのフラッグシップタイヤ『EAGLE F1 ASYMMETRIC3』をSUV向けに最適化したウルトラハイパフォーマンスタイヤ。

 その主な特徴は、ブレーキング時に路面等の接地面積の拡大によりドライ、ウエット路面ともに優れたブレーキング性能を発揮するほか、粘性コンパウンドが路面接地感を高めることでブレーキング性能とともにハンドリング性能に貢献する。また、タイヤ内部構造の強化と軽量化を実現し、安定かつ軽快なハンドリングを実現したという。サイズの展開は全9サイズ、2月1日より発売される。

 また、2019年下半期には新商品発表、10月開催の東京モーターショーでは、最新のコンセプトタイヤが発表されることも明らかになった。

 続いてHREの服部チームオーナーが登壇。金原社長とともにNASCARについてトークショーが行われた。NASCARの魅力について、服部チームオーナーはこのように語る。

金原社長(左)と服部チームオーナー(右)
金原社長(左)と服部チームオーナー(右)

「NASCARは日本ではあまり知られていないのですが、全米ではかなり人気があるカテゴリーになります。一番の特徴は、レース数が多いということですね。日本のスーパーGTが年間8戦くらいだと思うのですが、NASCARは、去年HREがチャンピオンを獲得したトラックシリーズは年間23戦。一番上のクラスのカップシリーズは年間40戦ものレースが行われています」

 そのなかで、65年にわたりグッドイヤーがNASCARのオフィシャルタイヤサプライヤーを務めていることに話が及ぶと、「NASCARはスタートのときは、デイトナのビーチ、つまり砂のうえからレースがスタートし、それからオーバルコースを使います」と服部チームオーナー。

「オーバルコースはかなり横Gがかかるので、特に右側のタイヤがクルマの重量の何倍ものGがかかるので、耐久性がとても重要になってくるんです。そんな状況で、グッドイヤーが65年間オーバルレースを支えてきているのは、すごい技術だと思います」

 これを受けた金原社長は「そうですね。耐久性は非常に重要だということですが、レースではアスファルトだけではなく、トラックシリーズだとダートもありますし、様々な路面があります。路面に合った性能が出るようにしています」と、様々な状況に適応するタイヤを求められるのがNASCARだと語った。

 グッドイヤーのブースでは、上述のスープラ、TUNDRAのほか、市販タイヤであるオールシーズンタイヤ、WEATHER READY、この日発表されたEAGLE F1 ASYMMETRIC3 SUVの展示や、HREのピットクルーによるタイヤ交換デモンストレーション、一般のお客さんが参加できるタイヤ交換タイムトライアルなども実施される予定だ。

HREのピットクルーによるタイヤ交換デモも実施予定
HREのピットクルーによるタイヤ交換デモも実施予定
市販タイヤであるWEATHER READY、EAGLE F1 ASYMMETRIC3 SUVも展示されている
市販タイヤであるWEATHER READY、EAGLE F1 ASYMMETRIC3 SUVも展示されている

 グッドイヤーの東京オートサロン2019ブースは、西ホールの206。日本初公開のNASCAR仕様トヨタ・スープラやNASCARチャンピオンチームHRC、HREのプロフェッショナルなピット作業などを堪能しに、足を運んでみてはいかがだろうか。


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