ホンダはアルゼンチン国内の人気ツーリングカー・シリーズ、“スーパーTC2000”に参戦するRAMレーシングに対し、ファクトリーバックアップを約束しワークスチームに指定。2018年のブエノスアイレス200kmに、エステバン・グエリエリを擁してテスト参戦した『ホンダ・シビックSTC2000』をサポートし、2019年シーズンにフル参戦することを決めた。
ここ近年のSTC2000では、エスクーデリア・フェラby RAMレーシングとして『フォード・フォーカス3セダン』を投入し、プライベーターとして活動してきた同チームは、かつて別カテゴリーのTC2000でファクトリーバックアップのホンダチームも運営していた。
その時代にホセ-マリア・ロペスとともにタイトルも獲得しているチーム代表のヴィクトール・ロッシは、ふたたびホンダブランドのマシンでシリーズにフル参戦する機会が巡ってきたことを「とても誇りに思う」と述べた。
「我々はTC2000シリーズでホンダとともに4つのタイトルを獲得し、80以上の勝利を飾ってきた。そのパートナーシップをスーパーTC2000で再現できることを本当に光栄に感じている」
アルゼンチン国内のツーリングカーにファクトリーチームとして参戦していたホンダは、2013年を最後にシリーズでのワークス活動から撤退。タイミングを前後して、2012年からは日本のスズキが誇る2輪スーパースポーツ『隼』のエンジンをベースとしたラディカル製V8が導入され、チャンピオンシップはSTC2000とTC2000に分裂した形で運営されてきた。