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海外レース他 ニュース

投稿日: 2019.03.25 10:22
更新日: 2019.03.25 10:23

インディカー第2戦詳報:運も味方に18歳のハータが史上最年少で優勝。琢磨も実りあるレースに

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海外レース他 | インディカー第2戦詳報:運も味方に18歳のハータが史上最年少で優勝。琢磨も実りあるレースに

 テキサス州オースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されたインディカー・シリーズ第2戦インディカー・クラシック。24日に行われた決勝レースは、コルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)がインディカー史上最年少記録を更新し、参戦3戦目で初優勝を遂げた。

 予選14番手から挑んだ佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、7位でレースを終えた。

 2月にサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われた2日間のオープンテストでルーキーのハータは最速ラップを記録したが、それだけでなく、4セッションのうちの3回で最速だった。

 その速さが本物だったことを、ハータ二世は予選4番手という結果で証明した。レースでもスタートでライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)をパスして3番手に浮上すると、そのポジションを保ち続ける、ルーキーとは思えない堂々たる走りを続けた。

 しかし、スティント終盤でのペースがハータは悪かった。2戦連続ポールポジションから逃げ続けたウィル・パワー(チーム・ペンスキー)の速さは明確で、優勝争いは彼と、予選2番手だったアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)による一騎打ちになることが序盤のバトルで明らかになった。

トップ争いをするウィル・パワーとアレクサンダー・ロッシ
トップ争いをするウィル・パワーとアレクサンダー・ロッシ

 しかし、パワーとロッシ、予選6番手から3番手までポジションを上げたスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)の3人は、レース終盤のフルコースコーションによって勝機を失うことになった。

 60周のレースの44周目に、予選5番手だった驚異のルーキー、フェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ・レーシング)と、ジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)が接触。ローゼンクビストがガードレースにノーズからハードにクラッシュし、フルコースコーションが出されたのだった。

ヒンチクリフと争うローゼンクヴィスト
ヒンチクリフと争うローゼンクヴィスト

 この時にまだ最後のピットストップを終えなかった面々は、ピットオープンになってから作業を受けるしかなくなり、順位を大きく下げざるを得ない状況に陥った。

 序盤からスティント終盤にペースダウンするためにピットタイミングを早めにしていたハータ陣営は、その不利によって決定的有利を授かることになった。

 パワーとロッシより、ハータのピットストップは1回目から1周早くなっていた。43周目にハータはピットに入ってフレッシュレッドを装着し、最後の戦いに備えた。そして、その直後にアクシデント発生。ピット入り口がクローズになってパワーたちはピットタイミングを逸し、ピットがオープンになってから作業を受けることに……。

 しかも、ここでパワーはギヤボックストラブルによりストール。レースに復帰することはできなくなった。

 ロッシは14番手でレース復帰し、そこから彼ならではの鬼神の追い上げを披露したが、9位でのゴールが精一杯。ディクソンは14位と、リスタートからほぼゲインなしでのゴールとなった。

■11周のスプリントバトルはハータが独走


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