2019年シーズンのBTCCイギリス・ツーリングカー選手権にファクトリーチームとして参戦するチーム・トヨタGB withスピード・ワークス・モータースポーツ(SWM)が、NGTC規定の新型マシン『トヨタ・カローラBTCC』の公式カラーリングを披露。イギリス最大級の食品企業Ginsters(ギンスターズ)をメインスポンサーに迎えることが発表された。
昨季まではBTCCでトヨタ・アヴェンシスを走らせ、インディペンデント登録ながらトム・イングラムがドライバーズランキング2位を獲得するなど、近年めざましい活躍を演じてきたSWMは、その実績を認められ今季からトヨタGBのファクトリー・バックアップを得ることに成功。トヨタとしても約30年ぶりに『カローラ』のブランド名でBTCCにカムバックを果たす。
2019年に入り、イギリス・オールトンパークでのシェイクダウン以降、スペインのカラファトでオフテストを継続してきたチームは、そのロングランペースや1発の速さでも自信を見せており、ニューマシンにつきものの初期トラブルに見舞われることもなく、充分なマイレージを稼いできている。
テスト期間はカーボン地のモザイク処理が施されたステルスカラーで走行を重ねてきたカローラは、今回の2019年レース仕様カラーリングの公開に際して、イギリスでおなじみのミートパイやパスティを中心にあらゆる食品を製造する巨大企業、ギンスターズをメインスポンサーとしたニューカラーを採用。同社は創業50周年を迎えた記念事業の一環として、トヨタGBとスポンサー契約を結ぶに至った。
「我々はこの冬の間、素晴らしい開発プロジェクトを進めてくることができた。それは細部のあらゆる部分において計画し、デザインし、評価し、シンプルに弱点のないマシンを作り上げることが狙いだった」と語るのは、チーム代表のクリスチャン・ディック。
「昨季のトヨタ・アヴェンシスでも最終戦まで絶え間なくインプルーブを続け、その成果がこのカローラにも確実に活かされている。天候やトラックコンディション、搭載バラストやタイヤチョイスにかかわらず、それらの影響を受けることのない速いマシンを完成させたんだ」
「こうした細部へのこだわりと完璧主義は、ギンスターズのようなあらゆる食品製造に携わる巨大企業の哲学と完全に一致する。我々はとても自然なパートナーシップを育んでいけると思っている」
また、引き続きシングルカー体制でエースを務めるイングラムも、このイングランド・コーンウォール地方の言語と文化を代表する企業とのジョイントを歓迎すると語った。