新時代への幕開けとなるDTMドイツ・ツーリングカー選手権公式プレシーズンテストがラウジッツリンクで開催され、ロイック・デュバル(アウディRS5 DTM/アウディスポーツ・チーム・フェニックス)が初日トップタイムをマーク。いち早く新エンジンを公開したアウディ勢がワン・ツー・スリーを独占した。
日本のスーパーGTと長きにわたって続けられてきたクラス1規定の共通化のうち、その大きな1歩として2019年からついに直列4気筒直噴ターボの採用に踏み切るDTM。
完全ブランニューとなるエンジンを搭載して迎えた2019年最初の公式テストでは、アウディスポーツが現状での完成度の高さを披露し、午前のセッションからデュバルが1分36秒130の最速タイムを記録。0.136差の2番手には、2017年王者で昨年度はランキング2位となったレネ・ラスト(アウディRS5 DTM/アウディスポーツ・チーム・ロズベルグ)が続き、3番手は0.501差でロビン・フラインス(アウディRS5 DTM/アウディスポーツ・チーム・フェニックス)となり、アウディ勢がトップ3を占拠した。
そして2019年に新規参戦を果たすRモータースポーツのアストンマーティン・バンテージDTMは、昨季限りでシリーズから撤退したメルセデスAMGからスライド移籍となったダニエル・ジュンカデラが117周ものマイレージを稼いで0.571遅れの4番手に。5番手にもチームメイトのジェイク・デニスが1秒064差で続く上々の公式セッションデビューとなった。
チームはメルセデスの前線部隊を担ったHWAと共同で2018年の10月からバンテージDTMの開発作業を開始し、わずか100日間の製作期間を経て3月にはヘレスとエストリルでシェイクダウンテストを実現するところまで漕ぎ着けた。