マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、第103回インディ500を予選落ちという結果で終えたことについて、自分はもっと密接にインディ500に関わるべきであったがそれができず、今回の結果でファンやスポンサーを失望させてしまったと語った。
2017年に初めてインディ500を戦ったマクラーレンとアロンソ。今年は2度目の挑戦を果たすと、両者によって大いに宣伝されていた。
ところが、アロンソは先週末行われた予選で31番手となり、トップ30に残ることができなかった。予選2日目には最後の3グリッドを争うラストロウシュートアウトに進んだが、ここでもあと一歩届かず、アロンソは2度目のインディ500を予選落ちという形で終えた。
ブラウンはAP通信のジェナ・フライヤー記者に対し、「我々が傲慢になっていたとは思っていない。準備不足だったと考えている」と話した。
「我々はこのレースに出場するにふさわしくなかった。これは私たち自身の責任だ。ベストを尽くさなかったわけではない。我々は、我々自身に負けたのだ」
マクラーレンの“準備不足”には、こんな事例も含まれているという。
マクラーレンは、インディ500出場に向けて提携していたカーリンから、スペアのマシンを手に入れた。ところがこのマシンのカラーリングは、マクラーレンの正式なオレンジ色とは異なるオレンジ色のカラーリングが施されていたという。
フライヤー記者の報告では、以下のように説明されている。
「カーリンのスペアのマシンは、トラックから30分のところにあるショップで、マクラーレンがマシンカラーに不満を述べてから1カ月以上も置かれたままだった。このせいで、最終的にマクラーレンはトラックでの2日分の時間を犠牲にしたのだ」
「というのも、他のチームはたった数時間でスペアのマシンを使うことができたからだ。例えば、ジェームス・ヒンチクリフ(アロウ・シュミット・ピーターソン)は土曜日の予選でクラッシュしたが、その日の午後にはコース上に戻ってきた」
似たような話としては、1回目の予選中にマクラーレンのクルーがアロンソのタイヤのパンクに気がつけなかったことや、インチからセンチメートルへの単位の変換ミスによって、日曜日のウォームアップではマシンの車高が間違っていたことなどがあるという。