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海外レース他 ニュース

投稿日: 2019.06.18 16:50

後半戦に突入のインディカー。チャンピオンを争う佐藤琢磨にはシーズン2勝目が必須

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海外レース他 | 後半戦に突入のインディカー。チャンピオンを争う佐藤琢磨にはシーズン2勝目が必須

 2019年のインディカー・シリーズも全17戦で開催。第9戦テキサスがちょうど折り返し点だった。

 9戦を終えて、最多勝利はジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)による3勝で、順当に彼がポイントリーダーに立っている。

 シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)はダブルポイントのインディ500を含め2勝しているが、安定感はチームメイトに及ばずランキングは3番手。

 彼らの間のポイント2番手に着けているのは、まだ参戦4年目のアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)だ。不運が重なって1勝しか挙げていないロッシだが、4月のロングビーチでのポールポジションからの圧勝が示す通り、現在もっとも“乗れている”ドライバーが彼。

 昨年タイトルをあと一歩で惜しくも逃した経験に学び、今年はハイリスクに過ぎるオーバーテイクは避け、ポイントを重ねることを心がけてもいるようだ。

ランキングトップに立つジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)
ランキングトップに立つジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)

初のシリーズチャンピオン獲得を目指すアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)
初のシリーズチャンピオン獲得を目指すアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)

インディアナポリスの2戦で復活を果たしたシモン・パジェノー
インディアナポリスの2戦で復活を果たしたシモン・パジェノー

 これら3人の他に優勝を記録しているのは、ルーキーのコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、そして、6度目のタイトルを狙う昨年度チャンピオンのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。彼らはいずれも1勝ずつ挙げている。

■チャンピオン候補は3人?

 367点を稼いだニューガーデンがトップで、ロッシは25点差、パジェノーは48点差で追っている。

 “ダラーラのワンメイクシャシーにホンダかシボレーのエンジン搭載”をほぼ基本として来た2012年からの7シーズンを見ると、折り返し点のポイントリーダーが3回チャンピオンになっている。

 いちばん低いランクキングからタイトルを獲得したの、7番手だった2017年のニューガーデン(ただし、ポイント差は49点と小さかった)。

 もっとも大きなポイント差をひっくり返してのタイトル奪取は2013年のディクソンによる78点(ランクは5番手)だ。

 4番手のディクソンは89点、5番手の琢磨は95点の差となっており、過去7年のデータからすると、今年のタイトル候補はニューガーデン、ロッシ、パジェノーの3人に絞り込まれたことになる。

 3勝でチャンピオンになった例は2012年から昨年までで2回、共にディクソンだ。そして、チャンピオンになったドライバーたちに共通しているのは、シーズン後半に2勝以上を挙げているところ。

 王座に手を届かせるには折り返し点までの勢いだけでは足らず、シーズン中のレベルアップを達成してアドバンテージを増やし、プレッシャーも跳ね除けて勝利を重ねなくてはならない。

 今年は最終戦がソノマ・レースウェイでからウェザーテック・レースウェイ・ラグナセカでの開催に変わった。ベテラン勢はトップシングルシーターでのレース経験を持つコースだが、マシンもタイヤも変わっているので大きなアドバンテージとはならないだろう。

 未知のコースでダブルポイントの最終戦では、ドライバーの順応性、エンジニアリングを含めたチームの総合力が試される。


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