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海外レース他 ニュース

投稿日: 2019.06.24 08:44

インディカー第10戦詳報:ライバルも降参する速さでロッシが2勝目。琢磨は粘り強い走りをみせる

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海外レース他 | インディカー第10戦詳報:ライバルも降参する速さでロッシが2勝目。琢磨は粘り強い走りをみせる

 23日、インディカー・シリーズ第10戦ロードアメリカの決勝レースが行われ、2番手スタートのアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)がレースを制圧し、今シーズン2勝目を挙げた。

 シリーズ第10戦はウィスコンシン州のロードアメリカ。全長が4.014マイルとアメリカのサーキットとしては長く、森の中のアップダウンに富むヨーロッパ的な雰囲気を醸し出しているコースはドライバーたちにも、そしてファンの間でも人気が高い。

 ポールポジションを獲得したのは、ルーキーのコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)だった。

 デビュー3戦目となるサーキット・オブ・ジ・アメリカスで行われた第2戦で早々に初優勝を飾った彼が、初PPもデビュー11戦目となるロードアメリカで記録した。18歳と359日でインディーカー最年少のウイナーとなった彼は、19歳と53日で最年少PPウイナーともなった。どちらもレイホール二世のグラハムの記録を塗り替えたのことだ。

 現在のインディカーで最速の呼び声高いアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)を打ち破ってのポール獲得を果たしたハータ。これはもう見事と言う他なかった。

 今回はチーム・ペンスキーのジョセフ・ニューガーデンとウィル・パワーも、「あのふたりのペースには敵わなかった。特に、PPを獲得した若いハータのパフォーマンスは本当に素晴らしい」と脱帽していたほどだ。ハータ二世の今後の成長ぶりにはおおいに期待したい。

 フロントロウはホンダ勢のアンドレッティ系ドライバーたちが獲得。昨年のロードアメリカでポール・トゥ・ウインを飾っている2017年シリーズチャンピオンのニューガーデンが予選3番手。

 2016年のロードアメリカ優勝者で、2014年シリーズチャンピオンのパワーが予選4番手だった。

 相変わらずシボレー勢はペンスキー頼み。そして、シモン・パジェノーのロードコースでのパフォーマンスもまだ本来のものに戻っておらず、予選ではQ1通過もできずの16番手だった。

 三段階の予選のファイナルに進んだのは、上記の4人とレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのドライバーふたり。佐藤琢磨とグラハム・レイホールだ。

 プラクティス3まではマシンが決まらずに苦しんでいた彼らだったが、予選に向けた細かなセッティング調整でマシンのパフォーマンスが良くなり、レイホールが予選5番手、琢磨が予選6番手となった。

 プラクティスでずっと好調だったライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)がQ1で敗退したのは意外だった。コンディションを読み違え、セッティングが僅かに狂っていたのだ。

 2017年ロードアメリカウィナーで5回のシリーズタイトル獲得歴を誇るスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は、Q1終了時点でエンジントラブルが発覚、Q2を走らなかった。彼の予選結果は12番手となった。

■圧勝劇となった決勝レース


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