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海外レース他 ニュース

投稿日: 2019.06.30 16:46
更新日: 2019.07.06 12:27

FIA-F3第3戦オーストリア レース2:ヒューズが漁夫の利で優勝。角田、名取は挽回も報われず

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海外レース他 | FIA-F3第3戦オーストリア レース2:ヒューズが漁夫の利で優勝。角田、名取は挽回も報われず

 6月30日、2019年FIA-F3第3戦オーストリアの決勝レース2が開催され、ジェイク・ヒューズ(HWAレースラボ)が優勝。日本の角田裕毅(イェンツァー)は11位、名取鉄平(カーリン・バズレーシング)は22位だった。

 レース1で8位だったリリム・ゼンデリ(ザウバー・ジュニアチーム)がポール。2番手にヒューズ、3番手にペドロ・ピケ(トライデント)が控える。日本の角田は16番手、レース1をマシントラブルで棒に振った名取は30番手から挽回を誓う。

 気温22℃、路面温度36℃、穏やかな天候の下、24周で争われるレース2が現地時間9時35分、日本時間16時35分過ぎにスタートした。

FIA-F3第3戦オーストリア レース2 スタートシーン

 好スタートを切ったピケだったが1コーナーで接触しコースアウト、最後尾まで順位を下げてしまった。

 2周目、3番手を争うフェラーリ傘下のマーカス・アームストロング(プレマ・レーシング)とロバート・シュワルツマン(プレマ・レーシング)が仁義なき闘いを演出。時よりサイドバイサイドになりながら周回を重ねる。

 2人のバトルは白熱し翌周にはブレーキングで順位が交互に入れ替わる一瞬足りとも気の抜けない展開に発展。4周目にはトップ2も混ざり4台が首位を争う乱戦に。

 そして混戦をうまく利用したシュワルツマンがトップに躍り出る。その後方では日本人の2人がオーバテイクショーを披露。角田は5台を抜いて11番手へ、名取も8台を抜いて22番手まで浮上した。

 ペースがいい3番手のアームストロングはファステストラップを記録してヒューズを抜き2番手に浮上。7周目にしてプレマがワン・ツー体制の構築に成功する。

 12周目、イー・ウィ・フェイ(ハイテック)とベント・ビシュカル(HWAレースラボ)が接触によりマシンをストップ。これによりバーチャル・セーフティカー(VSC)が導入され、速度を40%落とし追い抜き禁止の状態が1周続いた。

 VSC解除後にサーキットを沸かせたのはトップの3台。シュワルツマン、アームストロング、ヒューズがそれぞれコンマ3秒差で周回していく。また角田も10番手まで順位を回復しポイント圏内の8位を目指しひた走る。

角田裕毅(イェンツァー)
名取鉄平(カーリン・バズレーシング)

 19周目、猛追していた10番手の角田に不運が。右コーナーでリチャード・フェルショール(MPモータースポーツ)のアウトに並ぶも接触しコースオフ。その間4台にパスされ14番手まで順位を下げてしまった。

 コーナー進入でアレックス・ペロニ(カンポス)とセバスチャン・フェルナンデス(カンポス)がまさかの同士討ち。残り3周でふたたびVSCが導入される。

 この影響をもっとも受けたのが接近戦でトップを争っていたプレマの2台。DRS区間では順位が交互に入れかわるバトルを展開していた。

 VSCは残り2周、23周目の途中で解除。ラストバトルの火蓋が切って落とされる。そしてファイナルラップにアクシデントが待っていた。

 3コーナーエンドでアームストロングが前に出るもブレーキングでシュワルツマンがフロントウイングをアームストロングの右リヤと接触。アームストロングはコースアウト、さらにタイヤを壊してしまい、レースを失ってしまった。

 ウイングを痛めたシュワルツマンがそのままトップでチェッカー。しかし接触の原因を作ったペナルティとしてゴールタイムに5秒加算が加算。この結果、優勝は3番手を走っていたヒューズの手に。

 2位にはジェハン・ダルバラ(プレマ・レーシング)、結局シュワルツマンは3位でレースを終えることになった。

 日本勢は、接触による後退があった角田だが終盤も3台抜き返して11位、名取は22位でフィニッシュした。

 ポイントランキングはシュワルツマンが90ポイントで首位。2番手のダルバラは82ポイント、ビプスが63ポイントで3番手につける。

 第4戦イギリスはレース1が7月13日(土)に日本時間の17:25から、レース2が7月14日(日)に16:45から行われる。

ジェイク・ヒューズ(HWAレースラボ)が優勝 FIA-F3第3戦オーストリア レース2

■FIA-F3第3戦オーストリア 決勝レース2 リザルト

Pos. No. Driver Team Time/Gap SP
1 11 J.ヒューズ HWAレースラボ 24Laps 2
2 27 J.ダルバラ プレマ・レーシング 4.727 5
3 28 R.シュワルツマン プレマ・レーシング 4.850 4
4 2 M.フュートレル ART 5.079 7
5 20 L.プルチーニ ハイテック 5.666 9
6 21 J.ビプス ハイテック 6.086 8
7 7 L.ゼンデリ ザウバー・ジュニアチーム 6.705 1
8 19 N.カリ トライデント 7.768 11
9 17 D.デフランチェスコ トライデント 8.913 17
10 1 D.ベックマン ART 10.172 15
11 14 角田裕毅 イェンツァー 10.716 16
12 6 R.フェルショール MPモータースポーツ 12.370 10
13 12 K.アンドレアス HWAレースラボ 14.300 27
14 30 F.ドルゴビッチ カーリン 14.746 12
15 18 P.ピケ トライデント 15.423 3
16 9 R.ハイマン ザウバー・ジュニアチーム 15.703 19
17 3 C.ルンガー ART 15.972 26
18 5 S.ラークソネン MPモータースポーツ 19.677 18
19 26 M.アームストロング プレマ・レーシング 19.863 6
20 16 A.エシュトネル イェンツァー 22.026 23
21 15 G.カラーラ イェンツァー 23.867 28
22 29 名取鉄平 カーリン 24.660 30
23 8 F.シェラー ザウバー・ジュニアチーム 25.232 29
24 24 A.デレッダ カンポス 30.984 25
25 4 L.ローソン MPモータースポーツ 1Lap 14
26 31 L.サージェント カーリン 3Laps 22
25 S.フェルナンデス カンポス DNF 24
23 A.ペロニ カンポス DNF 21
10 B.ビシュカル HWAレースラボ DNF 13
22 Y.ウィ・フェイ ハイテック DNF 20

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