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海外レース他 ニュース

投稿日: 2019.06.30 19:07
更新日: 2019.09.01 10:56

FIA-F2第6戦オーストリア レース2:松下はオーバーテイクショーで2戦連続入賞。優勝はセッテ・カマラ

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海外レース他 | FIA-F2第6戦オーストリア レース2:松下はオーバーテイクショーで2戦連続入賞。優勝はセッテ・カマラ

 6月30日、2019年FIA-F2第6戦オーストリアのレース2が開催され、セルジオ・セッテ・カマラ(ダムス)が優勝、日本の松下信治(カーリン)は5位だった。

 日本の松下信治がF2復帰後初、第1レースでは自身初、通算5度目の優勝で湧いたレース1に引き続きレッドブルリンクでレース2は行われた。

 28周のスプリントで気温は26℃、路面温度は43℃という条件下。ポールはレース1で8位だったジョーダン・キング(MPモータースポーツ)、2番手にルイス・デルトラズ(カーリン)、ルーキーのチョウ・グアンユー(ユニヴィルトゥオーシ)が3番手。優勝した松下は8番手スタートとなった。

 フォーメーションラップで17番手のタチアナ・カルデロン(BWTアーデン)が発進できずピットレーンスタートに。その他のマシンは全車グリッドへ付く。

FIA-F2第6戦オーストリア レース2 スタートシーン

 そして日本時間の18時過ぎにシグナルはオールブラック。各マシン接触などなく1コーナーを過ぎていく。だが、2周目に入る最終コーナー手前の右コーナーで後方の松下らが3ワイドで走行。このバトルで松下は左タイヤをコース外に脱輪してしまい12番手まで後退した。

 3周目、ジュリアーノ・アレジ(トライデント)がマシントラブルでエスケープにマシンを逃し、そのままリタイアしている。

 スタート直後からトップ5が団子状態で走行し順位が頻繁に入れ替わる展開に。そして3番手を走っていた4番手スタートのセルジオ・セッテ・カマラ(ダムス)が7周目にトップへ浮上した。

 一方でポールスタートのキングはペースに苦戦しズルズルとポジションを下げ8周目には6番手まで後退。キングをパスしたデルトラズが2番手に、グアンユーが3番手を確保しレース中盤へ進んでいく。

 上位争いが膠着した16周目、ここまでなかなかツキがなかった9番手スタートのミック・シューマッハー(プレマ・レーシング)がキングを抜いて6番手にポジションアップ。前を行くニック・デ・フリース(ART)を猛追する。

 19周目、2番手のデルトラズがブレーキトラブルでコースオフ、タイヤバリアに突っ込んでしまい、セーフティカー(SC)が導入された。

「ブレーキが踏み抜けたよ。かなり大きな衝撃だった」と無線で答えたデルトラズは自力でマシンを降り、無事に歩行する姿を見せている。

 そして23周目にSCが解除。セッテ・カマラを先頭に、SC導入前にグアンユーをパスした2番手ギオット、3番手グアンユーを従えてレースは再開する。

 リスタートで勢いを見せたのが松下だ。ターン6の進入でファン-マヌエル・コレア(ザウバー・ジュニアチーム)のインを刺し8番手まで順位を戻すことに成功した。

 中団グループでひとりペースのいい松下はニコラス・ラティフィ(ダムス)を25周目の1コーナーで捉え7番手に。翌周には6番手キングを抜き、さらにデ・フリースとシューマッハーに抜かれたグアンユーを立て続けにオーバーテイクし5番手まで駆け上がる。

 ファイナルラップに突入する頃には4番手のシューマッハーをも射程圏に捉えた松下。そのシューマッハーはデ・フリースと表彰台をかけた3番手争いを激化させる。

 そしてチェッカーフラッグが振られ、セッテ・カマラが今シーズン初優勝。ギオットが2位、デ・フリースが3位に入った。

 レース1同様、終盤にレースを大いに盛り上げた松下はシューマッハーとの差を0.4秒まで詰めるが追い抜きならず5位でフィニッシュしている。

 ポイントランキングトップはデ・フリースの152ポイント。2番手にニコラス・ラティフィ(ダムス)が115ポイント、3番手はセルジオ・セッテ・カマラ(ダムス)の107ポイントとなっている。

 第4戦イギリスはレース1が7月13日(土)が23:45から、レース2が7月14日(日)の18:00から行われる。

松下信治(カーリン)

■FIA-F2第6戦オーストリア 決勝レース2 リザルト

Pos. No. Driver Team Time/Gap SP
1 5 S.セッテ・カマラ ダムス 28Laps 4
2 8 L.ギオット ユニ ヴィルトゥオーシ 0.563 7
3 4 N.デ・フリース ART 5.536 6
4 9 M.シューマッハー プレマ・レーシング 5.781 18
5 2 松下信治 カーリン 6.269 8
6 6 N.ラティフィ ダムス 13.230 9
7 16 J.キング MPモータースポーツ 14.095 1
8 7 Z.グアンユー ユニ ヴィルトゥオーシ 15.086 3
9 11 C.アイロット ザウバー・ジュニアチーム 15.659 14
10 12 J-マヌエル・コレア ザウバー・ジュニアチーム 16.607 11
11 3 N.マゼピン ART 18.290 12
12 10 S.ゲラエル プレマ・レーシング 19.486 16
13 18 T.カルデロン BWTアーデン 21.136 17
14 17 P.オワード MPモータースポーツ 22.294 19
15 14 A.マイニ カンポス 22.856 20
16 19 A.ユベール BWTアーデン 24.057 5
17 21 R.ティベタ トライデント 25.302 15
18 15 J,エイトケン カンポス 35.537 10
1 L.デルトラズ カーリン DNF 2
20 G.アレジ トライデント DNF 13

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