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クルマ ニュース

投稿日: 2019.07.05 11:37
更新日: 2019.07.07 14:46

その名は『GT Mk II』。フォード、限定45台のサーキット専用モデルをグッドウッドで世界初公開

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クルマ | その名は『GT Mk II』。フォード、限定45台のサーキット専用モデルをグッドウッドで世界初公開

 フォードとマルチマチックは7月4日、WEC世界耐久選手権のLM-GTEクラスに投入していたフォードGTをベースに、さらなるパフォーマンスを授けたトラック専用モデル『フォードGT Mk II』をイギリス、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの会場で世界初披露した。

 事前にフォード、マルチマチックから公開が予告されていた『GT』ベースの“ウルトラ・ハイパフォーマンス・バージョン”がイギリスを代表するモータースポーツの祭典のイベント初日に発表された。

 GT Mk IIと名付けられたこのマシンは、ロードカーの安全基準や制限、主要レースでの車両レギュレーションに縛られることなく、フォードGTが本来が備えるパフォーマンスを最大限まで引き出したサーキット専用モデルだ。

 その外観はベースとなっているLM-GTE仕様を踏襲するスタイルとなっているが、空力面ではフロントスプリッターとディフューザーを新設計したほか、フェンダールーバーを新設。また、リヤには大型デュアルエレメントウイングなどを採用したことで、GTE仕様と比べて4倍にもなるダウンフォースを生み出すことに成功しているという。

 そのリヤウイング前方に目を移すと、エアインテークが従来のレースカーと比べて大柄になっているのが確認できる。これは、エアリストリクターから開放されたことで、より強大なパワーを発揮することになった3.5リットルV6ターボエンジンやクラッチ、トランスミッションクーラーの冷却を助けるものだ。

 また、GT Mk IIでは700馬力を発揮するエンジンをより効率的に冷やすため、アウトボード型ラジエーターにウォータースプレー技術を取り入れている。この機構は外気温が高くなった際に自動的に作動する仕組みで、これによって新型レーサーは高温時でも熱ダレを起こすことなく一定のパワーを発生させることが可能となっている。

フォードGT Mk IIのコクピット
フォードGT Mk IIのコクピット
フォードGT Mk II
テストコースを走行するフォードGT Mk II
左右のドアはバタフライ式
左右のドアはバタフライ式
GTE仕様ではサイド出しだったエキゾーストは、ロードカーと同じく後方からに
GTE仕様ではサイド出しだったエキゾーストは、ロードカーと同じく後方からに
グッドウッドで世界初公開されたフォードGT Mk II
グッドウッドで世界初公開されたフォードGT Mk II
大型化されたエアインテーク
大型化されたエアインテーク


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