FIA-F3第3戦オーストリアの予選で名取鉄平は、同じくホンダ育成の角田裕毅をしのぐ21番手タイムを出した。しかし本人は、「もっと上に行けた」と、満足していない。
迎えたレース1はスタートでクラッチトラブルが起きてしまい、1周すらできず、リタイアに終わった。
「スタートの出だしはよかったんですが、シフトアップが一度もできなかった。フランスのときのような、電源が落ちたトラブルではないようです。おそらくクラッチだと思います。どうも、うまくいかないです」と、そのときのトラブルを名取は振り返った。
しかし、決勝レース1はリタイアに終わったが、予選での走りは自信になったようだ。
「予選がほんとにうまく行っただけに、すごく残念です。1回目のアタックですぐに9番手くらいの速さが出せて、その後も12番手くらいをキープできた。2回目は十分トップ10にいけるポテンシャルがあったんですけど、ばりばりアタック中に赤旗に邪魔されてしまいました」
「僕自身のミスも、少しありましたけど。チームメイトより、全然速かった。とにかく今は、レースをちゃんと走りたいです。このレッドブル・リンクはまったく初めてで、フリー走行もセーフティモードの問題でしっかり走れなかったんですね。それだけにほぼぶっつけ本番の予選であの速さが出せたのは、逆に自信になりました」
「コースの習熟は、もう十分です。ジェットコースターみたいで、楽しいサーキットみたいですね。プッシュできるレイアウトだし、ただ抜くのは難しそうです。とにかくレースができてないので、レース2は完走して次に繋げたいですね」