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海外レース他 ニュース

投稿日: 2019.07.11 11:20
更新日: 2019.07.10 21:41

ETRC第3戦:イベコ操る帝王が貫禄の2勝。女性ドライバーのハルムも3戦連続表彰台

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海外レース他 | ETRC第3戦:イベコ操る帝王が貫禄の2勝。女性ドライバーのハルムも3戦連続表彰台

 FIAの欧州格式選手権となるETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップの第3戦が7月6~7日の週末にスロバキアリンクで開催され、前人未到自身6度目の王座を目指す“帝王”ヨッヘン・ハーン(イベコ)が土日ともポール・トゥ・ウインで週末2勝をマーク。シリーズ唯一の女性ドライバー、シュテイフィ・ハルム(イベコ)も奮闘をみせ、新記録となる3戦連続表彰台に上っている。

 2018年にシリーズ記録となる5度目の王座を獲得しているハーンは、この日も予選から速さを見せ、練習走行で首位だったハルムを逆転して今季4度目のポールポジションを確保。

 レース1のスタートでも盤石の態勢でホールショットを決めると、3番グリッドから好スタートを切ったハルムが追走し、イベコ同士のデッドヒートが展開される。

 しかしレース序盤のターン2でドイツ人ドライバー同士のレネ・ラインアート(イベコ)とアンドレ・クルシム(イベコ)が絡み、若いクルシムの方がグラベルにスタック。このアクシデントでセーフティカー導入となってしまう。

 8周のフィニッシュラインに向けリスタートを切った隊列では、4番手から発進の2017年王者アダム・ラッコ(フレートライナー)が2番手ハルムのテールを執拗に追うも、ラップ数が足りずオーバーテイクには至らず。王者ハーンが今季5勝目を挙げ、ハルム、ラッコと実力者が顔をそろえる表彰台となった。

 続く土曜のレース2は前戦のトップ8リバースグリッドとなり、アクシデントからのリカバリーで他者の進路を妨害したとして10秒加算ペナルティを受けていたラインアートが、4位から8位に降格して望外のリバースポールを獲得。

 しかしこのレースで主役に躍り出たのは5番グリッド発進のサッシャ・レンツ(マン)で、オープニングラップで2番手にジャンプアップすると、続く2周目に先頭走者がターン3でワイドになったのを見逃さず、ラインアートをかわして早々に首位浮上に成功する。

 するとラインアートはすぐさま襲いかかってきたかつての愛弟子であるハルムにバトルを挑まれると、コンタクトを伴う彼女の攻めにあえなく陥落。さらにトラックへのダメージとパンクにも見舞われ、そのまま戦列を去ることに。

土日ともにスーパーポール・セッションを制した帝王ヨッヘン・ハーンのイベコ
R1で赤旗の原因となったアンドレ・クルシム。リスタートは残り2周となってからだった
そのリスタートで2017年王者との攻防を制したシュティフィ・ハルム(左)が、R1で2位を死守した


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