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海外レース他 ニュース

投稿日: 2019.07.14 17:43
更新日: 2019.07.14 17:52

FIA-F3第4戦イギリス レース2:プルチーニ初優勝。14番手スタートの角田は7台抜きで入賞を果たす

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海外レース他 | FIA-F3第4戦イギリス レース2:プルチーニ初優勝。14番手スタートの角田は7台抜きで入賞を果たす

 7月14日、2019年FIA-F3第4戦イギリスの決勝レース2が開催され、レオナルド・プルチーニ(ハイテック)が今シーズン初優勝。日本の角田裕毅(イェンツァー)は7位、名取鉄平(カーリン・バズレーシング)は16位だった。

 グリッドは、昨日のレース1で8位だったリアム・ローソン(MPモータースポーツ)がポール。クリスチャン・ルンガー(ART)が2番手、その後ろにペドロ・ピケ(トライデント)、ロバート・シュワルツマン(プレマ・レーシング)と続く。日本勢は角田が14番手から、名取は25番手スタートとなった。

 決勝レース2は、気温14.5℃、路面温度21.5℃と昨日よりも肌寒い曇り空の下、20周の戦いがスタートした。

FIA-F3第4戦イギリス レース2 スタートシーン

 ローソンがホールショットを決め、後方ではシュワルツマンがプルチーニにパスされるも1つポジションを下げるも混乱なくレースは進んでいく。

 シュワルツマンをパスし勢いに乗るプルチーニはライバルを次々に交わし早くも2番手に浮上。7周目にはトップのローソンと0.306秒差に接近。ローソンもポジションを死守すべく粘りの走りを見せるが9周目にトップを明け渡してしまった。

 後方では、これまでのレースでオーバーテイクショーを見せてきた角田は14番手のまま。一方で名取が角田のお株を奪うかのごとく順位を上げ、10周目には17番手まで浮上する。

 首位をひた走るプルチーニはライバルよりも0.5秒前後速いペースで後方との差を拡大。13周目には2番手のローソンと3.108秒の差をつけてみせた。

 一方でペースに苦しんでいるのがローソンで、後続に蓋をする形となり2〜5番手はそれぞれ0.3秒前後の差でバトルが勃発。その中で気を吐いたがシュワルツマンだ。

 シュワルツマンは13周目にルンガーを、14周目にピケを、15周目にはローソンを抜いて一気に2番手まで上り詰める。残り5周となりシュワルツマンはトップのプルチーニと4.215秒のマージンがあるも、1ポイントでも多く獲得すべく猛追する。

 残り3周となった18周目、3番手にドロップしたローソンを先頭に表彰台争いが白熱。4番手ピケが時より隙を伺うも決め手を欠き抜きあぐねる。

 19周目にはサイドバイサイドのバトルを展開するもローソンが順位を守りきった。その矢先の最終コーナー、ピケの右リヤタイヤと5番手から追い抜きを狙っていたジェハン・ダルバラ(プレマ・レーシング)のフロントウイング左端が接触しこの2台はコースアウトしてマシンを止めてしまった。

 そしてプルチーニがトップで帰還し今シーズン初優勝。2位にシュワルツマン。レースの半分以上で接戦を演じたローソンが3位でフィニッシュし自身初の表彰台を獲た。

 角田は残り2周となった19周目に11番手までポジションを回復、さらに終盤のアクシデントを上手く乗り切り7位でフィニッシュ、選手権ポイントを獲得した。名取は9台を抜いて16位でゴールしている。

 第4戦イギリス決勝レース2終了時点のポイントランキングは首位に浮上したシュワルツマンが114ポイント、ダルバラが102ポイントで2番手、ビプスが92ポイントで3番手となっている。

 全8戦で争われる2019年のFIA-F3、後半戦となる第5戦ハンガリーは8月3〜4日に開催される。

レオナルド・プルチーニ(ハイテック)は初優勝となった

お家芸の追い抜きで7位入賞した角田裕毅(イェンツァー)

9台抜きを見せた名取鉄平(カーリン・バズレーシング)

■FIA-F3第4戦イギリス 決勝レース2 リザルト

Pos. No. Driver Team Time/Gap Start Pos.
1 20 L.プルチーニ ハイテック 20Laps 5
2 28 R.シュワルツマン プレマ・レーシング 2.692 4
3 4 L.ローソン MPモータースポーツ 9.718 1
4 26 M.アームストロング プレマ・レーシング 10.118 6
5 3 C.ルンガー ART 10.671 2
6 1 D.ベックマン ART 11.171 11
7 14 角田裕毅 イェンツァー 12.150 14
8 8 F.シェラー ザウバー・ジュニアチーム 13.048 16
9 7 L.ゼンデリ ザウバー・ジュニアチーム 14.018 15
10 30 F.ドルゴビッチ カーリン 14.857 13
11 22 Y.ウィ・フェイ ハイテック 16.744 12
12 2 M.フュートレル ART 17.488 19
13 21 J.ビプス ハイテック 19.16 8
14 31 L.サージェント カーリン 20.043 26
15 25 S.フェルナンデス カンポス 23.660 20
16 29 名取鉄平 カーリン 29.136 25
17 17 D.デフランチェスコ トライデント 29.899 27
18 9 R.ハイマン ザウバー・ジュニアチーム 30.123 28
19 19 N.カリ トライデント 30.779 18
20 10 B.ビシュカル HWAレースラボ 30.967 22
21 6 R.フェルショール MPモータースポーツ 32.930 17
22 16 A.エシュトネル イェンツァー 33.087 23
23 15 F.マルベスティティ イェンツアー 36.223 29
24 5 S.ラークソネン MPモータースポーツ 36.711 24
25 24 A.デレッダ カンポス 44.287 30
26 12 K.アンドレアス HWAレースラボ 1’02.500 21
27 18 P.ピケ トライデント 1L 3
28 27 J.ダルバラ プレマ・レーシング 1L 7
11 J.ヒューズ HWAレースラボ DNF 9
23 A.ペロニ カンポス DNF 10

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