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海外レース他 ニュース

投稿日: 2019.07.19 11:08
更新日: 2019.07.19 11:09

TCRオーストラリア第3戦:クラッシュ多発の週末で、豪州SCスターのアウディが初勝利

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海外レース他 | TCRオーストラリア第3戦:クラッシュ多発の週末で、豪州SCスターのアウディが初勝利

 2019年に創設されたツーリングカー選手権、TCRオーストラリアの第3戦がアデレード近郊の新設トラック、ザ・ベンドで開催され、前戦からメルボルン・パフォーマンス・センター(MPC)のアウディRS3 LMSをドライブするスタードライバー、ガース・タンダーがレース1でシリーズ初優勝。続く2戦も連続2位表彰台を獲得し、クラッシュ多発の週末で安定の走りを披露した。

 7月12〜14日に開催されたザ・ベンド・モータースポーツパークでの1戦は、雨がらみとなった金曜最初のプラクティスからヘビークラッシュが発生する、荒れた週末を予感させる展開で始まった。

 このシリーズ開幕戦から勝利を挙げ、新たなスター候補生として脚光を浴びるウィル・ブラウン(ヒュンダイi30 N TCR)は、前方を走っていたVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカー・ドライバーのジェームス・モファットがドライブするルノー・メガーヌR.S.TCRに激しく追突してしまう。

「彼(モファット)とは5〜6車身は離れていて、ターン6のヘアピンに向かっていた。(ウエット路面の)スプレーを避けようと左のイン側にマシンをズラしていたが、ブレーキに触れた途端アクアプレーニングが起きてしまった」と、ブラウンのi30 N TCRは車速を落とせぬままクラッシュ。

 ブラウンが所属するHMOカスタマー・レーシングと、モファットのGRM(ギャリー・ロジャース・モータースポーツ)のクルーは、夜通しのマシン修復作業を進めることとなった。

 しかし周囲の予想に反し、予選からレース1で健闘を見せたのもこの2台となり、2019年もVASCでティックフォード・レーシング、チャズ・モスタートの耐久カップ登録ドライバーを務めるモファットは、修復されたルノー・メガーヌでポールポジションを獲得。同じくVASCでDJRチーム・ペンスキーの耐久カップドライバーであるウォール・レーシングのトニー・ダルベルト(ホンダ・シビック・タイプR TCR)をフロントロウ2番手に退ける速さを見せた。

 迎えたレース1のオープニングラップも、スタート直前の降雨でウエット路面と化したトラックによりクレイジーな展開となり、ポールシッターのモファットはクラッシュに遭遇したヘアピンのターン6でラインを守れず2番手にドロップ。

 するとフロントロウ発進で首位浮上のダルベルトも、ターン9の中盤でスナップオーバーに見舞われリードは続かず。元のポジションに戻ったルノーも、ターン15でWall Racingから新規参戦のジョーダン・コックス(FK8ホンダ・シビック・タイプR TCR)にヒットされスピン。両者ともに遅れる展開となってしまう。

 このカオスなオープニングラップを首位で戻ってきたのは3番グリッド発進だったMPCのタンダーで、2007年VASCチャンピオンの操るアウディは2戦目にしてその特性を手中に収めたか、セーフティカー(SC)出動からリスタートでもポジションを堅守し、バサースト1000勝者のベテランらしいレース運びでラップを重ねていく。

ウエットに足元をすくわれたウィル・ブラウンが、アクアプレーニングでマシン大破
「若いブラウンには酷なほど、トリッキーなコンディションだった」と寛容な態度を見せたジェームス・モファット
そのモファットとGRMのクルーは早業のマシン修復を経てR1のポールポジションを獲得してみせる
参戦2戦目、FFツーリングカーを早くも手なづけたガース・タンダーが、バサースト1000勝者の貫禄を見せた


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