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海外レース他 ニュース

投稿日: 2019.07.19 16:56

STCC第4戦:王者セアトとアウディ接触で勝利剥奪。両者禍根を残す週末に

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海外レース他 | STCC第4戦:王者セアトとアウディ接触で勝利剥奪。両者禍根を残す週末に

 TCR規定ツーリングカーを採用するSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権の第4戦がスウェーデンの名門トラック、ファルケンベリで開催され、2017年王者のロバート・ダールグレン(セアト・クプラTCR)が予選ポールポジションからレース1を制覇。しかしオープニングラップで起こしたトビアス・ブリンク(アウディRS3 LMS)との接触により、その勝利が剥奪される事態となり、両者禍根を残す後味の悪い結末となった。

 PWRレーシング・セアト・ディーラーチームのエースとしてSTCC部隊をけん引するダールグレンは、開幕戦勝者で今季好調を維持する女性ドライバー、ミカエラ・アーリン-コチュリンスキー(セアト・クプラTCR)とともに予選を席巻。

 Q1ではコチュリンスキーがペースセッターとなり、ブリンクのアウディを0.028秒、ミッケ・カーゲルド・レーシングのアンドレアス・アールベルグ(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)を0.039秒差で抑える45秒368のターゲットタイムを記録すると、続くQ2ではエースの風格を見せたダールグレンが、ブリンクをわずか0.015秒差でアウトクオリファイし、今季2度目のポールポジションを手にした。

 するとレース1でフロントロウに並んだ選手権ライバルの2台は、スタートからの攻防で激しい火花を散らし、蹴り出しで勝った2番手ブリンクのアウディがセアトに並びかけると、両者は軽いコンタクトを繰り返しながらターン2へ。

 ここでラインを残さず強引に前へ出た元王者は、そのままブリンクを従えて26周を走破しトップチェッカー。3位表彰台にチームメイトのコチュリンスキーを伴って、シーズン3勝目を手にした……かと思われた。

 しかしレース後に「トラック上での敬意ある振る舞いとは言えない」と語ったブリンクは、スチュワードに対し審議を要求。この結果、ダールグレンにレースタイム3秒加算のペナルティが降され、ブリンクが今季初勝利。ダールグレン2位という最終リザルトとなった。

「別にチャンピオンシップを優位にしたくて、こんな話をしているわけじゃないんだ」と語気を強めたブリンク。

「こんなのは勝利を手にするための正しい方法じゃないし、それに自分は素晴らしいスタートを切っていて、あのコーナーでP1を手にするのは確実だという感触があった。でも敬意のないドライビングによるアクシデントで、その確信は吹き飛んだよ」

「ロバートから何度も接触されたが、最初の1発はまだOKだった。でもターン2では確実に私をコース外へと追いやる動きで、それはフェアなレースとは言えない。お互いにスペースを残し、激しくレースを続けるのが正しい方法で、競争相手をコース外へ押しやるのは最低の部類だ」

予選まで全セッショントップタイムを刻んでいたロバート・ダールグレンのセアト・クプラTCRだったが……
週末を終え、アクシデントに直接の言及はせずも皮肉を込めたコメントを残した2017年王者
R1は3位表彰台から繰り上げで2位となったミカエラ・アーリン-コチュリンスキーは「R2でトビアスに当てられた」と逆に不満を表明


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