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海外レース他 ニュース

投稿日: 2019.07.22 08:14
更新日: 2019.07.22 10:27

4時間遅れのレースで奮闘した佐藤琢磨。不運の追突に「最後の展開が楽しみだったのに残念」

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海外レース他 | 4時間遅れのレースで奮闘した佐藤琢磨。不運の追突に「最後の展開が楽しみだったのに残念」

 アメリカ中西部アイオワ。コーン畑が一面に広がるこの場所でNTTインディカー・シリーズ第12戦が行われた。このショートオーバルのコースを300周に渡ってバトルを繰り広げられた。昨年は日中のレースだったが、土曜のナイトレースで開催されることが多い。

 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨にとってこのアイオワは相性の良いトラック。

 2011年のKVレーシング・テクノロジー時代に初めてインディカーのポール(日本人初)を獲得した場所でもあり、昨年も3位に入賞している。

 ここ数戦上位を走りながらも不運続きで入賞を逃している今、このアイオワで大きく流れを変えたいところだ。

 金曜日は午前に1時間のプラクティスの後日中に予選があり、夕方にナイトプラクティスセッションがある。かなりタイトなスケジュールだ。

 午前のプラクティスが始まると1周20秒弱のコースを22台のマシンが次々にラップをしていく。琢磨はこのセッションで40周を走行し14番手になった。

「サスペンションをいろいろ試していたのだけど、予選シミュレーションが1度も出来なかったのが心配」とやや不安を残して予選を迎えることになった。

 シリーズランキングを下から順にアテンプトしていくため、琢磨の順番は後ろから6番目。1周のウォームラップの後に、2周の計測タイムがあるが、1台の走行時間は2分弱で終わってしまうことになる。

 琢磨は1周目のウォームアップから全力でアタックし、1ラップ目を17秒9605、2ラップ目を18秒2733をマークし、この時点でトップに立った。

 残り5名のドライバーのアテンプトを待っていたが、その後琢磨を上回ることができたのは、シモン・パジェノー、ジョゼフ・ニューガーデン、ウィル・パワーのペンスキーの3台だけだった。

 ペンスキー勢がやはり頭ひとつ抜きん出て速い印象だったが、スコット・ディクソンやアレクサンダー・ロッシ、去年優勝したジェイムズ・ヒンチクリフなどを抑えてホンダ最速の4番手をもぎ取った価値は十分にあった。

「予選セッティングをプラクティスで試せなかったので、ウォームアップからクルマの動きを知るために全力でアタックしていきました。そのフィーリングが良かったので思いっきり踏んでいけたんですが、飛ばしすぎた影響でちょっと2周目が伸びなかったかも……」と言う。

 最後のナイトプラクティスセッションは、レース時間を想定してのものになり、当然マシンも決勝に合わせて大きくセッティングも振られる。

 琢磨はこのセッションで18番手と大きく順位を落とした。

「新品タイヤを残しておきたかったので、あえてユーズドのタイヤ1セットで走り切っていました。マシンのフィーリングが悪くなった時に、どうなるか見たかったし、それに合わせて修正したのも満足のいく方向だった」と、さほどタイムを重要視していなかった。

「シミュレーションではニュータイヤの方が速いと出ているので、4ピットの5スティントで行くより、5ピットの6スティントにした方が速そう。レースの内容とイエロー次第ですけど」と300周のレースを占っていた。

■決勝は雷雨により23時スタートに


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