レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

海外レース他 ニュース

投稿日: 2019.08.07 12:14
更新日: 2019.08.07 20:14

TCR EU第5戦:勝者失格の波乱で3位ダン・ロイドが初優勝。コロネルは連続表彰台

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


海外レース他 | TCR EU第5戦:勝者失格の波乱で3位ダン・ロイドが初優勝。コロネルは連続表彰台

 8月2〜3日にドイツのオッシャースレーベンで開催されたTCRヨーロッパ・シリーズ折り返しとなる第5戦は、レース1で自身初ポール・トゥ・ウインを飾ったターゲット・コンペティションのアンドレアス・バックマン(ヒュンダイi30 N TCR)と同2位のマシンがレース後車検で失格となる波乱に。結果、3位だった初代TCR UK王者ダン・ロイド(FK8ホンダ・シビック・タイプR)が初勝利を手にしている。

 TCRシリーズ年初に開催されるBoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)テストの公式ドライバーも務めるダン・ロイドは、今季から散発的プログラムながらBrutal Fish Racing TeamのFK8ホンダ・シビック・タイプRで欧州最高峰のTCR選手権にエントリー。このオッシャースレーベン戦では金曜プラクティスからトップタイムを記録する好調さを披露していた。

 そのロイドに続き、プラクティスでホンダのワン・ツーを実現させたのは隣国オランダ出身、同郷チームBoutsen-Gionion Racingからの参戦となるトム・コロネル(FK8ホンダ・シビック・タイプR)で、今季WTCR世界ツーリングカー・カップとのラウンド・バッティングがないイベントのみ、世界選手権でドライブするセアト・クプラTCRではなく、おなじみのホンダ車でシリーズを戦っている。

 しかし、土曜午前の予選で最速を記録したのは、このラウンドを前にさらなるウエイト搭載を課されたヒュンダイで、ロイドと同じくTCR UKを戦ったバックマン兄弟の兄・アンドレアスが、ヨーロッパ・シリーズ初となるポールポジションを獲得した。

 続く午後のレース1でもこの若きスウェーデン人は落ち着いたレース運びを見せ、フロントロウに並んだロイドに先行を許す苦しい展開で始まるも、パニックに陥ることなく全コーナーでシビックにテール・トゥ・ノーズの追走を見せ、リーダーの隙を伺っていく。

 その背後ではM Racingのネルソン・パンチャティッチ(ヒュンダイi30 N TCR)がアンドレアスの妹、ジェシカ・バックマン(ヒュンダイi30 N TCR)にヒットし、彼女は堪えきれずにスピンを喫しコースオフ。さらにルカ・エングストラー(ヒュンダイi30 N TCR)、オーレリアン・コンテ(プジョー308 TCR)ら6台が絡むマルチクラッシュも発生してしまう。

1995年生まれの若きスウェーデン人、アンドレアス・バックマンがシリーズ初ポールポジションを獲得
R1スタートではTCR UKをともに戦ったロイドに先行を許すも、冷静なチェイスで勝機を伺った
2018年のWTCRパッケージそのものと言っていい体制で参戦するトム・コロネル


関連のニュース