PPIHCパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム参戦後は、電動車両のレコードブレイカーとして、世界各地で挑戦を続けている『フォルクスワーゲンID.R.』が、今度は中国での初アタックに挑戦。世界的景勝地である”天門山”でのタイムアタックに向け、新たにレッドをまとった新カラースキームを披露した。
フルEVプロトタイプとして誕生した『フォルクスワーゲンID.R.』は、パイクスピーク参戦以降、ドイツ・ニュルブルクリンクの”グリーンヘル”ことノルドシュライフェや、イギリスで開催される世界的モータースポーツイベント、グッドウッド・フェステバル・オブ・スピードのヒルクライムコースなど、この15カ月で5つの場所で主要EVレコードを樹立してきた。
その電動タイムアタッカーが次のターゲットとしたのは、中国湖南省に位置する景勝地、天山門に整備されたワインディングロードで、タイトなヘアピンを含む99のコーナーに挑むことになる。
「この先駆的なフル・エレクトリック・プロトタイプのID.R.は、今後フォルクスワーゲンが展開していく電動モビリティ、『ID.』ブランドのアンバサダー的存在でもある。2020年の中国市場導入に先駆けて、華々しいタイムアタックレコード樹立を期待している」と語るのは、フォルクスワーゲン・チャイナのCEOであるDr.ステファン・ウォーレンシュタイン。
「この9月の記録挑戦に向け、我々はこの『フォルクスワーゲンID.R.』に鮮烈なカラーリングを施す案を思いついた。完成したマシンを見ても、壮大な”チャイナ・チャレンジ”にふさわしいイメージになったと満足しているよ」
「これまでID.R.が記録してきた素晴らしいタイムアタックの数々により、フォルクスワーゲンのeモビリティに対する情熱と、さまざまな条件下での技術的可能性を証明できた。このID.R.が、中国の道を走る最初の”ID.ファミリー”ということになるだろう」