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2019.09.11

角田裕毅がFIA-F3イタリアの初優勝を振り返る:「マルコ博士から『おめでとう』と言われたあとはずっとダメ出しでした(笑)」


海外レース他 | 角田裕毅がFIA-F3イタリアの初優勝を振り返る:「マルコ博士から『おめでとう』と言われたあとはずっとダメ出しでした(笑)」

 FIA-F3選手権に今季から参戦する角田裕毅選手(イェンツァー)が、第7戦イタリア・モンツァのレース2で初優勝を果たした。イエンツァーレーシングという戦闘力に劣るチームに所属していることもあって、シーズン当初はなかなか入賞もできず。それでも少しずつ頭角を現し、第6戦ベルギーで初表彰台。

 そして今回のレースでは、ウエット路面から急速に乾いていく難しいコンディションの中、ライバルたちに果敢にオーバーテイクを仕掛け、首位に立ってからはノーミスの走りで勝利のチェッカーを受けた。

――非常に難しいコンディションのレースでしたが、素晴らしい走りに終始しました。
角田裕毅選手(以下、角田):
ありがとうございます。特にスタートが良かったです。あれが今回の優勝の一番大きな要因のひとつかもしれません。

 今回のようなウエットから乾いていくコンディションだと、特にモンツァでは本当に抜くのが難しいので、スタートでひとつでも順位を上げようと思っていました。それが思い通りにできて、よかったです。

FIA-F3第7戦イタリアで優勝を果たした角田裕毅選手(イェンツァー・モータースポーツ)
FIA-F3第7戦イタリアで優勝を果たした角田裕毅選手(イェンツァー・モータースポーツ)

――乾きかけている状態では、1コーナーのフルブレーキングは特に微妙だったと思いますが、そこもまったくノーミスでした。
角田:
ブレーキはもともと得意だったんですけど、このレースでは自信持って踏めました。それがよかったと思います。

 路面が乾いていくのはわかっていたので、タイヤをあまりプッシュしないように心がけていたんです。(ジェイク)ヒューズとも少し離れていたので、タイヤの様子を見ながら走るようにしました。

 クルマの仕上がりもほんとに良かったので、そこもタイヤに無理な負荷をかけずにすみました。

FIA-F3第7戦イタリア レース2
FIA-F3第7戦イタリア レース2

――ヒューズを追っていた序盤、1コーナーで仕掛けた際にフロントウイングを踏まれていました。目立つダメージは、なかったですか?
角田:
踏まれたというか、僕のターンインが少し速すぎました。決して、ヒューズのせいじゃないです。ただあの時は、フロントウイングが終わったと思いました(笑)。でもその後のブレーキングもいつも通りだったんで、大丈夫だなと安心しました。

――2周目の1コーナーでヒューズを抜こうとした際、向こうがずっとイン側を抑えて抜くことができなかった。
角田:
あそこは、さすがだなと思いました。彼は経験豊富で、ああいうところがうまいなと。コーナーでの攻防は、とても勉強になりました。2位のリアム(・ローソン/MPモータースポーツ)を抜いた時とは全然違っていて、やっぱりヒューズはうまいなと思いました。(ヒューズを)抜く時は、本当にワンチャンスしかなかったんです。

――その後、どんどん路面が乾いていって、タイヤマネージメントはかなり大変だったと思います。
角田:
そうですね。ハーフウエットでの走りがどれだけのレベルなのか、自分でも正直よくわからないのですが、途中からリアムが追い上げてきて、彼の方が明らかにペースが良かった。それでバックミラーでラインなどを観察していました。なるほど、こう走っているのかというのがわかってきて、それを参考に途中から僕も走り方を変えたりしました。それである程度、離すこともできた。その意味でも、勉強になったレースでした。

――これだけ長い距離を、ハーフウエット状態で走った経験は、これまでになかったのでは?
角田:
いえ、FIA-F4時代の去年、菅生(スポーツランドSUGO)で同じようなコンディションで走ったことがあります。その時は最初にプッシュし過ぎて、タイヤがすぐに終わってしまい、名取鉄平選手(カーリン・バズレーシング)や川合考汰選手に抜かれてしまった。

 あの時はとにかくタイヤのサイドを使い過ぎて、ドライコンディションと同じように、コーナリング重視の走り方だったんですね。ああいう時はV字ラインを取るべきなのに、それができていなくて、すぐにタイヤが終わってしまった。その教訓を今回活かすことができたと思います。


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