FIA-F2:ファン-マヌエル・コレア、人工的な昏睡状態が続くも改善の兆しが見られたと両親が明かす
ザウバー・ジュニアチームからFIA-F2に参戦しているファン-マヌエル・コレアは、8月末に行われた第9戦スパ・フランコルシャンで大クラッシュに巻き込まれ、現在イギリスの病院で治療を受けているが、報道によると彼の容体はやや回復しているという。
スパで行われた第9戦のレース1では、複数台のマシンが絡む大きな事故が発生し、BWTアーデンからF2に参戦していたフランス人ドライバーのアントワーヌ・ユベールが命を落とした。一方でコレアも両足の複数箇所を骨折し、また軽度の脊椎損傷を負った。
この事故以来コレアはベルギーの病院に入院していたが、深刻な呼吸不全を起こしたため、その後ベルギーのリエージュからロンドンにある病院の集中治療室へ移送された。
9月13日(金)にはコレアの両親が声明を発表し、彼の最新状況を明かした。この声明によると、コレアは意図的に昏睡状態に置かれているが、この数日間でいくつか回復の兆しが見られているという。
「私たちの息子のファン-マヌエルは、ロンドンの病院の集中治療室に入院しており、妻と私が彼のそばに付き添っています」
「良い日もあれば悪い日もあり、夜が長いと感じる時もあれば短く感じる時もありますが、モータースポーツ界や友人、家族、国、ファンからのサポートを得て、私たちはファン-マヌエルのために祈り続けています」
「ファン-マヌエルは肺の機能をできるだけ休めるために、人工的に昏睡とまひの状態に置かれています」
「今もECMO(体外式膜型人工肺)が取り付けられていますが、重要な生体指標の多くにわずかな改善が見られており、他の部分にも悪化はほとんど見られません」
「医師は、ファン-マヌエルの状態がたとえ少しでも改善傾向へと上向いていくことが、現時点で私たちが望むことができるすべてだと話しています」
「感染症は抑えられており、呼吸の状態は安定しています。またすべてのバイタルサインが一貫して安定した状態を保っています」
「私たちは息子の強さと決意を信じています。彼の状態が良くなり始める兆しとして、小さな改善が見られています。彼が早くそうなってくれることを望んでいます」
「医師は監視を続け、必要な時には包帯を取り替えて、骨折が複数かつ深刻なものであることを確認しています」
「ファン-マヌエルの肺が医師たちの手術に耐えられるほど十分安全な状態にまで回復したら、追加の手術が行われる予定です」
またコレアの両親は、彼の回復のためにファンから送られてくるサポートと励ましに感謝していると語った。
「私たちは、電話をしてくれたり、テキストメッセージやEメールを送ってくれたり、ソーシャルメディアで声を寄せてくれているひとりひとりのすべての人たちに感謝したいと思います」
「私たちはメッセージを受け取ってそれを読み続け、そのすべてをファン-マヌエルに見せています」
「あなたがたのメッセージが、彼が諦めずに戦うための助けになるのです。このことは、ファン-マヌエルが意識を取り戻した時に、彼の意欲を引き出す一番大きな存在のひとつになるでしょう」
「ファンや友人のみなさん、引き続き支援のメッセージをソーシャルメディアや、Info@JMCorrea.com宛に送ってください」
「かさねて、みなさま方の支援に感謝します」