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海外レース他 ニュース

投稿日: 2019.09.19 11:21

BTCC第8戦:心痛の友に捧げる。ホンダ・シビックのブッチャーがポール・トゥ・ウイン

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海外レース他 | BTCC第8戦:心痛の友に捧げる。ホンダ・シビックのブッチャーがポール・トゥ・ウイン

 スコットランドを舞台に開催されたBTCCイギリス・ツーリングカー選手権の2019年第8戦ノックヒル・ラウンドは、コブラスポーツAmD オーディオエイド/RCIBインシュアランスのロリー・ブッチャー(FK2ホンダ・シビック・タイプR)が自身初ポールポジションから、僅差のレース1を制してポール・トゥ・ウインを達成。家族の急逝により欠場したチームメイト、サム・トルドフとその一家に捧げる勝利を飾った。

 この第8戦の週末を前に、チームを通じて幼い息子の急な逝去とその心痛により、当該ラウンドの欠場を発表していたトルドフに対し、ドライバー、チーム一丸で臨むと語っていたAmD.comのスコットランド人ドライバーは、公式練習から自身のホームコースでトップタイムを連発。

 予選でも早々にタイムボードの最上位に名を連ね、セッション終盤には昨季のポールシッター、チーム・ダイナミクスのダン・カミッシュ(FK8ホンダ・シビック・タイプR)に迫られると、最終的に50秒451のコースレコードを樹立するアタックでライバルを完封し、自身初のBTCCポールポジションを獲得してみせた。

「ここは僕のホームトラックだし、友人や家族の前で最速を記録できて特別なポールポジションになったよ。これまでフロントロウは経験したけど、ポールだけは獲得できていなかった。今日は最初から好調なのは分かっていたけど、毎セッションごとにタイム改善の分野を探り続けてきた」と、喜びを語ったブッチャー。

「そして何より、僕たちチーム全員がサム(トルドフ)とジョージナ夫妻のシチュエーションに心を寄せている。このポールポジションは彼らのためのものだし、レースでも勝利を捧げたいと思っている」

 これでFK2、FK8の新旧ホンダ・シビック勢がフロントロウを占拠し、2列目3番手にタイトル争いを展開するウエスト・サリー・レーシング(WSR)、パーテック・レーシングカラーのアンドリュー・ジョーダン(BMW330i Mスポーツ)を従えて始まったレース1は、オープニングラップから早くも攻防が激化し、ジョーダンが1コーナーとなる丘越えの高速右コーナー”Duffus Dip(ダフス・ディップ)”でカミッシュを捉えてすぐさま2番手に浮上。

 その後方では6番手発進の選手権リーダー、WSRのエースであるコリン・ターキントン(BMW330i Mスポーツ)も、チームBMRのセナ・プロクター(スバル・レヴォーグGT)をかわして5番手に上がってくる。

 すると直後に多重クラッシュが発生しセーフティカー導入となり、チームHARDのフォルクスワーゲンCCの2台と、そのアクシデントに巻き込まれたルイス・ハミルトンの弟、ニコラス・ハミルトン(フォード・フォーカスRS)がリタイアとなってしまう。

ホームコースで抜群のスピードを披露したロリー・ブッチャーがコースレコード更新でのポールを獲得した
R1のスタートでは危なげなくホールショットも、SC明けの中盤戦から2速を失う事態に
「幼い息子を失ったチームメイトに捧げたい」と語ったブッチャー。リヤクォーターにはその”アーロ・トルドフ”の名を掲げて戦った
チーム・ダイナミクスのダン・カミッシュも連続表彰台を獲得し、タイトル争いで大きくジャンプアップ


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