今週末に開催されるF1第16戦ロシアGPのサポートレースに、ふたりのシューマッハーが参戦する。ひとりは、プレマ・レーシングからFIA-F2に参戦するミック・シューマッハー。もうひとりは、FIA-F3にカンポス・レーシングから出場予定で、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハーを父に持つダービット・シューマッハーだ。
ラルフのマネージメントを受けているダービットは、これまでドイツF4に1年参戦した経験を持ち、現在は今年から新たに始まったフォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン選手権において、3勝と3度のポールポジションを獲得して3位につけている。
FIA-F3では、モンツァで行われた第7戦のレース1で、アレックス・ペローニ(カンポス・レーシング)がパラボリカ(ターン11)の外側にあるソーセージと呼ばれる縁石に乗り上げた。ペローニはマシンごと宙を舞うという恐ろしい事故により椎骨を骨折し、今週末の最終戦ソチを欠場することが決定。これを受けて、ダービットはカンポス・レーシングから最終戦に参戦することが決まった。
一方ミックは、F2参戦初年度の今年は第8戦ハンガロリンクのレース2で初優勝。現在はドライバーズランキングで11位につけている。
セバスチャン・フェルナンデスとアレッシオ・デレッダとともにレースに臨むダービットは、「カンポス・レーシングのような有名なチームに加わることができて、本当に嬉しく思っている」と語った。
「このようなマシンを走らせるのは、僕にとって初めての経験になる。だから現実的にならなければいけないと思う。できるだけ学習することに集中するつもりだよ」
チーム代表であり、1987年にミナルディからF1に参戦した経験を持つエイドリアン・カンポスは、ダービットにF3を走る最初の機会を提供できることを喜んでいる。
「私は、ダービットのような才能あるドライバーを暖かく迎えたいと思う」とカンポスは述べた。
「彼が、モータースポーツにおいて輝かしい未来を約束された人材であると確信している。そんな彼のキャリアを前進させるために支援していくことが我々の目標だ」