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海外レース他 ニュース

投稿日: 2016.10.04 16:15
更新日: 2016.10.04 16:25

TOYOTA GAZOO Racing NASCARドーバー レースレポート

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海外レース他 | TOYOTA GAZOO Racing NASCARドーバー レースレポート

2016年10月4日
トヨタ自動車株式会社
モータースポーツマーケティング部

NASCARスプリント・カップ・シリーズ第29戦ドーバー

マーティン・トゥルーエクス・Jr.が“チェイス”2勝目!
トヨタ勢は5人全員が第2ラウンド進出

 ドーバーの“モンスター・マイル”で行われたスプリント・カップ・シリーズの“チェイス“第3戦は、マーティン・トゥルーエクス・Jr.が他車を大きく引き離す独走で勝利。“チェイス“序盤の3戦で2勝。今季4勝目を挙げた。

 同じドーバーで直前に行われたエクスフィニティ・シリーズでも、ダニエル・サレスが独走し今季2勝目。“チェイス”次ラウンド進出を決めた。ラスベガスで行われたキャンピング・ワールド・トラック・シリーズではトヨタ勢は苦戦したが、“チェイス”を争う4名は全車着実にトップ10フィニッシュを果たした。

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第29戦 Citizen Soldier 400
開催日:10月2日

マーティン・トゥルーエクス・Jr.が圧勝で“チェイス”2勝目!
トヨタ勢は5人全員が第2ラウンド進出

 10月2日(日)、米国東部デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第29戦「Citizen Soldier 400」が開催された。

 シリーズ終盤に上位ドライバーがタイトルを争うプレーオフ“チェイス”は3戦目を迎えた。現在の“チェイス”は3戦毎に下位4名が脱落していくシステムとなっており、今戦終了で次ラウンドへの進出が決まる。トヨタ勢ではマーティン・トゥルーエクス・Jr.が第27戦で勝利を挙げ、既に次ラウンド進出を決めており、他のドライバーも着実な上位フィニッシュを続けている。

 コンクリート舗装の路面と高いバンク角で“モンスター・マイル”と呼ばれる難コース、ドーバーではシリーズ戦が年2回行われており、今期春の大会はマット・ケンゼスが制しているほか、カイル・ブッシュも2008年、2010年と2度の勝利を挙げている。

 9月30日(金)に予定されていた予選は降雨のためにキャンセルとなり、規定に則りオーナーポイント(ドライバーではなく車両オーナー:ゼッケンにかけられるポイント)でグリッドが決定。隣のニュージャージー州出身で、コースから2時間ほどのところで育つなどここドーバーが“ホーム”とも言えるトゥルーエクス・Jr.が最前列2番手。2列目にカイル・ブッシュとケンゼス。デニー・ハムリンが7番手、カール・エドワーズが10番手から決勝に臨むこととなった。

 2日(日)午後2時17分に1マイルオーバルを400周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。6周目に2番手スタートのトゥルーエクス・Jr.がトップ浮上。これを20周目にカイル・ブッシュがかわすと、序盤戦を支配。トゥルーエクス・Jr.も離されず、2台のマッチレース状態に。

 序盤の100周ほどはトップをキープしたカイル・ブッシュだったが、中盤戦に入るとトゥルーエクス・Jr.の速さが勝り、今度はジミー・ジョンソン(シボレー)との一騎打ちで後続を引き離していった。

 この日はイエローコーションの少ない展開となり、折り返し直前の193周目にこの日4度目のイエローコーションが出された後は、コーションのないままレースが推移。トゥルーエクス・Jr.とジョンソンの2台が抜け出して首位を争い、後続は次々に周回遅れとなっていった。

 トゥルーエクス・Jr.とトップを争っていたジョンソンは、287周目にグリーンフラッグ下でピットに向かった際、ピット作業でのペナルティを受け後退。これで、トゥルーエクス・Jr.の独走態勢となった。

2016年NASCARドーバー マーティン・トゥルーエクス・Jr.(トヨタ・カムリ #78)
2016年NASCARドーバー マーティン・トゥルーエクス・Jr.(トヨタ・カムリ #78)

 ジョンソンの脱落で2位にはカイル・ブッシュが浮上したが、トップのトゥルーエクス・Jr.との差は一時10秒以上に。首位と同一周回はわずか6台という、圧倒的な速さを見せたトゥルーエクス・Jr.が、自らのホームコースでレースの半分近い187周で首位を走行、今季4勝目、“チェイス”での2勝目を飾った。

 カイル・ブッシュは2位、ケンゼスが5位、ハムリンが9位、エドワーズは14位でフィニッシュ。それぞれポイントではトップ12位圏内をキープし、トヨタ勢は5人全員が12名で争われる“チェイス”の次ラウンド“ラウンド・オブ・12”への進出を決めた。

 “ラウンド・オブ・12”に進んだ12名は、全員3000ポイントへとリセット。続く3戦で未勝利の下位4名が脱落、次のラウンドへ進む8名に絞られる。

 次戦第30戦は10月8日(土)、米国東南部ノースカロライナ州コンコードのシャーロット・モーター・スピードウェイで行われる。

ドライバー マーティン・トゥルーエクス・Jr.:
「信じられないような週末だった。このコース(ドーバー)は私にとってのホームとも言えるコースだが、07年以来勝利がなく、何度も悔しい思いもしてきた。それだけに今日の勝利は格別だし、チームに感謝したい。ヴィクトリーレーンに戻れて本当に嬉しい」

<チェイス・フォー・ザ・NASCARスプリント・カップ>
“チェイス”と略して称されることが多い。NASCARスプリント・カップ・シリーズの全36戦のうち、終盤の10戦でタイトルを競うプレーオフシステム。26戦が終わった時点で、シリーズ戦に勝利したドライバー(全レース出場、ランキング30位以内が条件)と、未勝利でランキング上位の計16名が“チェイス”に進出。

“チェイス”進出者のポイントはリセットされ、3戦ずつの3ラウンドを戦い、各ラウンドごとに未勝利のランキング下位4名が脱落しポイントはリセット。最終戦に残った4名のうち、最上位フィニッシュを果たしたドライバーがチャンピオンとなる。


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