レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

海外レース他 ニュース

投稿日: 2019.10.11 11:59
更新日: 2019.10.15 12:06

豪州SC:元王者ジェームス・コートニーが、シドニー発新チームのリードドライバーに就任

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


海外レース他 | 豪州SC:元王者ジェームス・コートニーが、シドニー発新チームのリードドライバーに就任

 VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーの2010年ドライバーズチャンピオンでもあるジェームス・コートニーが、2020年シーズンに向けシドニーを拠点とする新チームに移籍することを発表。VASCシリーズでは15年ぶりに、大陸最大の都市に本拠地を置くチームが誕生することとなった。

 シーズン最大の祭典”バサースト1000″を目前に控え、そのレースウイークに発表されたこのニュースは、これまでもシリーズに参戦してきたテクノ・オートスポーツが新拠点へと移転するのに伴ったもので、これまで市販ロードカーのカスタマイズ部門を併設したゴールドコーストの施設から、新たに完成したシドニーのファクトリーへと本拠地を移すことになった。

 現在、VASCに参戦するチームの多くはメルボルンやオルベリーに加え、クイーンズランド州南東部などに集中しており、シリーズには15年ぶりにシドニーを拠点とするチームが誕生することが決まった。

 2020年シーズンから、この新拠点での活動をスタートするバサースト1000ウイニングチームでもあるテクノ・オートスポーツは、ホールデンのファクトリー指定チームであるトリプルエイト・レースエンジニアリングが製作した2台のホールデン・コモドアZBを投入すると発表。そのリードドライバーに、同シドニー出身のコートニーを迎え入れるとアナウンスした。

 現在39歳のコートニーは2000年にイギリスF3選手権を制覇すると、F1のテストドライバー待遇を経て2003年からは日本に活動の舞台を移し、初年度の全日本F3選手権でタイトルを獲得。その成功を皮切りに、フォーミュラ・ニッポンや全日本GT選手権でも活躍を演じ、GTでは名門チームトムスに所属。2004年には片岡龍也と、スーパーGT初年度となった2005年には土屋武士とタッグを組み、トヨタ・スープラをドライブするなど、日本でもおなじみの存在となった。

 その翌年から母国復帰を果たしたコートニーは、V8スーパーカー・チャンピオンシップにストーン・ブラザーズ・レーシングからエントリー。その後、ディック・ジョンソン・レーシング(DJR、現DJRチーム・ペンスキー)移籍2年目の2010年には5勝を挙げ、チーム史上初のシリーズタイトルを獲得した。

 さらに翌年にはチャンピオンタイトルを提げ、現在のチームにつながるホールデン・レーシング・チーム(HRT)へと移籍し、ウォーキンショー・レーシングがワークス待遇を失う2017年まで、ファクトリーマシンのシートに座り続けてきた。

 そしてつい先日の8月末には、これまで9年間在籍した現ウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド(WAU)から離脱することを表明。その去就が注目されていた。

「僕は(シドニーの西に位置する)ペンリスで育った少年だった。そして(テクノ代表兼レギュラーを務める)ジョン(ジョナサン・ウェブ)はシドニー出身者でもある。多くの意味で、僕は自分の故郷に帰ってきたような気がしている」と、チーム加入の喜びを語ったコートニー。

「シドニー近郊在住のVASCファンは、これまで長い間、応援の対象となる地元チームを持たない状況が続いてきた。僕は、ウェブやそのパートナーたちと協力して、何か新しい歴史を作り始める現場にいることにワクワクしている。ファンの期待に応え、シドニーに誇りをもたらせるよう全力を尽くすつもりだ」

市販ロードカーのカスタマイズ部門を併設したゴールドコーストの施設から、新たに完成したシドニーのファクトリーへと拠点を移すTekno Autosports
ウォーキンショー・レーシングは、北米の雄アンドレッティやユナイテッドASの資本参入を受け、チームの形が大きく変貌する時期でもあった
そのWAUはバサースト1000に向けアレクサンダー・ロッシとジェームス・ヒンチクリフをワイルドカード枠で起用する


関連のニュース