2019年のモンスターエナジーNASCARカップは10月6日、デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイで第30戦が行われ、カイル・ラーソン(シボレー・カマロZL1)が優勝した。
シリーズ終盤10戦で争われるチャンピオン決定戦“プレーオフ”も4ラウンド目に突入。前戦終了時点でチャンピオン候補は12名に絞られており、このあと第32戦終了時点で8名まで絞られる。
第30戦の舞台であるドーバーはコンクリート舗装のオーバルコースで“モンスターマイル”の愛称も持つ。決勝レースは120周、120周、160周の3ステージ合計400周で争われた。
120周目までのステージ1は、今大会がカップシリーズ出場500戦目となり、レコード更新でポールを手にしたデニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)が快走。トップチェッカーを受けた。
続くステージ2もハムリンがレースを支配する展開となったが、周回遅れの処理に手間取る間に後方からマーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)が追いつくと、そのままオーバーテイク。そのまま逃げ切りステージ2を制した。
最終ステージ3では、ステージ2からのインターバル中に上位陣が一斉にピットへ向かうと、トゥルーエクスJr.のピットではクルーが転倒するアクシデントがあり、ポジションを落としてしまう。
代わって首位に浮上したのがラーソンで、スタートからステージ3を支配。チェッカーまで30周のタイミングで2番手トゥルーエクスJr.とは3秒差だったが、15周後には4秒差へリードを拡大。そのまま逃げ切って第30戦を制した。
ラーソンが最後にカップ戦を制したのは2017年9月の第26戦リッチモンドで、2年以上ぶり、レース数にして75戦ぶりの優勝となった。
2位はトゥルーエクスJr.、3位はアレックス・ボウマン(シボレー・カマロZL1)。フォード陣営のケヒン・ハービック(フォード・マスタング)が4位に続いた。
この週末は同じくドーバーでNASCARエクスフィニティ・シリーズの第29戦が行われ、コール・カスター(フォード・マスタング)が優勝。トヨタ勢ではステファン・パーソンズ(トヨタ・スープラ)の19位が最上位だった。
2019年のモンスターエナジーNASCARカップ、第31戦は10月13日にアラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイで行われる。