メルセデスベンツ、ポルシェというふたつのワークスチームを新たに迎える2019/20年ABBフォーミュラE選手権の公式プレシーズンテストが10月15日、スペインのバレンシア・サーキットで行われ、サム・バード(エンビジョン・ヴァージン・レーシング)が初日の総合トップタイムをマークした。
シーズン6にあたる2019/20年のフォーミュラEに向けてはプライベートテストをこなしてきたチームもあるものの、参戦する12チーム、24台のマシンが一堂に会するのは今回のバレンシアテストが初めてとなった。
■BMWに移籍したギュンターが初日午前最速。新規参入チームは苦戦
バレンシアで行われたシーズン6初の公式合同テスト、初日午前最速タイムを記録したのはジェオックス・ドラゴンからBMW i アンドレッティ・オートスポーツに移籍したマキシミリアン・ギュンターで1分15秒926を記録した。
ギュンターの後につけたのはチャンピオンチームのDSテチーター勢。アントニオ・フェリックス・ダ・コスタが1分16秒032で2番手、チームメイトで昨シーズン王者のジャン-エリック・ベルニュが1分16秒162で3番手につけた。
新規参入チームであるメルセデスとポルシェにとっては厳しい走りだしとなり、メルセデスはストフェル・バンドーンが20番手、FIA-F2チャンピオンを獲得したニック・デ・フリースはトラブルによりコース上にストップ、タイムを記録したなかでは最下位となってしまった。ポルシェはアンドレ・ロッテラーが12番手タイムを記録したが、ニール・ジャニは19番手となった。