スペインのバレンシア・サーキットで開催されている2019/20年ABBフォーミュラE選手権の公式プレシーズンテスト。前日に引き続きテスト2日目が行われ、エンビジョン・ヴァージン・レーシングのロビン・フラインスが2日目総合トップタイムを記録した。2番手、3番手にはBMW勢が続いている。
■好調のヴァージン・レーシング、フラインスが午前に総合トップタイムを記録
バレンシアでテスト2日目が行われているフォーミュラE選手権。テスト初日はヴァージン・レーシングのサム・バードがトップタイムを記録したが、2日目もヴァージン・レーシングは好調を維持しバードのチームメイトとなるフラインスが1分15秒377を記録した。
フラインスに続いたのは昨シーズンから参戦を開始したBMW iアンドレッティ・モータースポーツ勢。マキシミリアン・ギュンターが1分15秒434で2番手タイムを記録し、チームメイトのアレクサンダー・シムズが1分15秒437という僅差で3番手タイムとなった。
そして日本メーカーとなるニッサン・e.ダムスのオリバー・ローランドが1分15秒444で4番手につけた。また初日午前には3番手につけたチャンピオンチーム、DSテチーターの王者ジャンーエリック・ベルニュは2日目午前セッションでは16番手に沈んだ。
一方新規参入チームにとっては2日目も苦しいテストとなってしまい、メルセデス・ベンツEQのニック・デ・フリースがシケインでクラッシュし、マシンを損傷してしまう。その後にはポルシェチームに乗るアンドレ・ロッテラーがクラッシュしてしまうなど、波乱の2日目午前セッションとなった。
■午後はフラインスのタイム更新ならず。多くのチームはレースシミュレーションを実施か
休憩をはさみ行われた午後のセッションでは、午前中のタイムを更新したのは5名にとどまりフラインスのトップタイムは更新されなかった。多くのチームは開幕戦に向けレースシミュレーションにテストメニューを切り替えたようだ。
午前セッションでは下位に沈んでしまった王者ベルニュはわずかにタイム更新を果たしたが、12番手となる1分15秒719というタイムでテスト2日目を終えている。
全24台で争われる今シーズンのフォーミュラE選手権、テスト2日目ではトップタイムを記録したフラインスから21番手のニール・ジャニまでが1秒以内という接戦となり、出遅れている新規参入チームにもまだチャンスはありそうだ。
バレンシアで行われている公式プレシーズンテストは木曜日の1日休みを挟んで、金曜日にテスト最終日を迎える。