フォーミュラE：2019／20年開幕前の公式テスト終了。24台中22台が1秒以内に収まる

　2019／20年のABBフォーミュラE選手権は10月18日、公式プレシーズンテスト最終日を迎え、マキシミリアン・ギュンター（BMW i アンドレッティ・モータースポーツ）が計4日間のテストで最速となる1分15秒087を記録した。

　シーズン6のフォーミュラEにはポルシェとメルセデスがワークス参戦を開始し、シリーズ史上最多の12チーム、24台が揃う。

　スペインのバレンシア・サーキットで行われたプレシーズンテストは10月15〜18日の4日間の日程で行われたが、17日の走行はなし。1日に午前、午後の2セッションが行われたため、3日間の走行で計6セッションが行われた。

　休息日を挟んで迎えたテスト最終日もドライコンディションのなか走行が行われ、午前のセッションではこの日が25歳の誕生日だったパスカル・ウェーレイン（マヒンドラ・レーシング）が1分15秒190を記録。2番手にニコ・ミューラー（ジェオックス・ドラゴン）が1分15秒198、3番手にアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ（DSテチーター）が1分15秒293で続いた。

　ランチブレイクを挟んで行われた午後のセッションでは、レースを想定したシミュレーションランも行われるなか、ギュンターがトップタイムを記録し、2番手にミッチ・エバンス（パナソニック・ジャガー・レーシング）、3〜4番手にジェローム・ダンブロジオ、ウェーレインとマヒンドラ勢が続いた。

　3日間の総合タイム結果でもギュンターが最速。2番手にウェーレイン、3番手にミューラー、4番手にダ・コスタというオーダーに。この総合タイム結果では最速のギュンターから、22番手のニール・ジャニ（タグホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチーム）までは1秒以内のギャップに収まっている。

　そのほか総合結果ではニッサン・e.ダムスのセバスチャン・ブエミが6番手、オリバー・ローランドが9番手。新規参戦チームであるポルシェはアンドレ・ロッテラーが19番手、ジャニが22番手、メルセデスベンツEQフォーミュラEチームはストフェル・バンドーンが20番手、ニック・デ・フリースが21番手だった。

　シーズン6のフォーミュラEは、これで開幕前の公式テストは終了。次に全チームが顔を揃えるのは11月22〜23日にサウジアラビアのディルイーヤで行われる第1〜2戦の会場となる。

■2019／2020年ABBフォーミュラE選手権 プレシーズンテスト 総合タイム結果

■2019／2020年ABBフォーミュラE選手権 プレシーズンテスト4日目 午前タイム結果

■2019／2020年ABBフォーミュラE選手権 プレシーズンテスト4日目 午後タイム結果