2度のF1チャンピオンを獲得したのち、インディカーやWEC世界耐久選手権、ダカールラリーなど、あらゆるモータースポーツ・カテゴリーに活動の輪を広げているフェルナンド・アロンソが、アルゼンチン・ブエノスアイレスのトラックでスーパーTC2000(STC2000)参戦車両の『トヨタ・カローラ』のテストを行った。
TOYOTA GAZOO Racingの一員としてTS050ハイブリッドでWECを戦い、2018-19年“スーパーシーズン”のシリーズチャンピオンに輝いたアロンソは、2020年のダカールラリー参戦に向けクロスカントリー・ラリーにも挑戦。11月7~9日にはトヨタ・ハイラックスEVOをドライブした。
ポディウムを獲得した『アル・ウラ・ネオム・クロスカントリーラリー』を終え、サウジアラビアからアルゼンチンへと飛んだアロンソは、そのTOYOTA GAZOO Racingとの関係性もあり、STC2000シーズン最大の1戦である“ブエノスアイレス200km”終了直後の月曜に、同州ピラールに拠点を構えるトヨタの工場を訪問。
その足で1970年代にはF1も開催された伝統のサーキット、オスカー・ファン・ガルベス(アウトドローモ・オスカル・アルフレード・ガルベス)へと移動し、前日のレースで3位表彰台を獲得したTOYOTA GAZOO Racing YPF INFINIAのエース、マティアス・ロッシのガイダンスで17号車『トヨタ・カローラSTC2000』のステアリングを握った。
まずはエースドライバーのレクチャーで数ラップにわたりサイドシートを経験したアロンソは、はやる気持ちを隠さず早々にドライバーズシートへ。あいにくの小雨でウエットタイヤでの走行開始となるも、ダンプコンディションの路面とマシンの感触、コースのレイアウトを把握するとすぐさまスリックタイヤに交換。そのままトラブルなく連続ラップをこなしてみせた。
「スーパーTC2000のことはかねてから気にしていたよ。シリーズの重要な1戦を終えたばかりのここ、ブエノスアイレスで本戦仕様のマシンをドライブできるなんて光栄だ。しかも前日にポイントリーダーになったばかりのマシンだからね」と、ご機嫌の初ドライブを振り返ったアロンソ。