南米大陸ブラジルを代表する人気ツーリングカー選手権“SCBストック・カー・ブラジル”は、2020年から新規マニュファクチャラーが参戦することをアナウンス。2020年シーズンからTOYOTA GAZOO Racing Brazilとして、複数台の新型『トヨタ・カローラ』の登場が発表された。
ルーベンス・バリチェロやリカルド・ゾンタ、ネルソン・ピケJr.など、同国出身の元F1ドライバーも多数参戦するSCBシリーズは、ここ数シーズンをGMシボレーブランドのマリブ(現地名:クルーズ)によるワンメイクとして開催されてきたが、2020年から新たなマニュファクチャラーであるトヨタが新規参入を果たす。
これにより大きな変革が行われる2020年シーズンに、シボレーとトヨタによるチャンピオンシップ争いが展開されることとなった。
この発表は隣国アルゼンチンのブエノスアイレスで開催され、発表会の席上には2020年のダカールラリーにトヨタ・ハイラックスEVOで参戦するフェルナンド・アロンソも出席。アロンソ自身はこのSCBと南米での人気を二分するスーパーTC2000(STC2000)仕様の『トヨタ・カローラSTC2000』のプロモーションも兼ねたテストドライブも体験した。
またこのラウンチでは“TOYOTA GAZOO Racing Young Drivers Academy – Brazil(TOYOTA GAZOO Racingヤングドライバーズ・アカデミー・ブラジル)”という名称での育成プログラムの始動も発表され、すでに15歳から17歳までの6人の若手有望株が抜擢され、SCBに至るステップアップ・ラダーに向けたトライアウトの実施や、それに続くトレーニングプログラムを実施することが決まっている。
「トヨタはこのスポーツにおいて偉大な伝統を持つブランドであり、その彼らがシリーズにエントリーするという事実は、現在ストックカーで進行中の変革をさらに前進させる重要なステップのひとつになるだろう」と挨拶したのは、SCBのオーガナイザーを担当するヴィカー・スポーツ・プロモーションズ社のカルロス・コルCEO。