BTCCイギリス・ツーリングカー選手権に2019年シーズンから参戦を開始したエクセラー8モータースポーツはシリーズ参戦2年目となる2020年に向けマシンスイッチすることを決断。BTCC史上初エントリーとなるヒュンダイとのジョイントで、2020年から『ヒュンダイi30ファストバックNパフォーマンス』を投入するとアナウンスした。
かつてトリプルエイト・レースエンジニアリングが走らせていた元ファクトリーマシンの『MG6 GT』2台を買い取り、2019年からBTCCにステップアップを果たした同チームは、2年目のシーズンに向け2台の新型モデルを用意することを発表した。
BTCC初の韓国ブランドとなるi30ファストバックNパフォーマンスの参戦により、繁栄を誇る現行NGTC規定下でシリーズに加わったマニュファクチャラーの数は15に増えることとなった。
このエクセラー8モータースポーツは、以前からイギリス国内のミニ・チャレンジなどで精力的に活動を続けてきており、BTCCでもミニ・ブランドを走らせることを模索してきた。
しかし、2リッター直列4気筒ターボを搭載しながら、前後共通のサブフレームを採用するNGTC規定に対し、ミニのラインアップで規定に合致するベースモデルがないことから、チームはいくつかのオプションプランを策定。
BTCC参入を果たした2019年初頭から次期型モデルの選出に入り、ヒュンダイの高性能ブランドである“N”の名を冠した、Cセグメントのファストバックモデルをチョイスするに至った。
その参戦形態はファクトリー体制ではなく、チームの独立したプログラムになるものの、2台のi30ファストバックNパフォーマンスは「ヒュンダイが直営する英国内の主要ディーラーネットワークのいくつかから」強力なサポートを得ることになるという。
すでにNGTC仕様の設計と開発はシーズン中の2019年9月からスタートしており、BTCC運営母体のTOCAが推進する、将来的なハイブリッド機構の搭載も見越して、現在はコスワース・エレクトロニクス社と緊密な技術連携を伴って設計が進んでいる。